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建築DX展に行ってきた vol.56

ジャパンビルド、建築DX展に行ってきました。前回、前々回よりも進化している感じがありました。

なんじゃこりゃもたくさん(笑)
特にBIM計測や、運搬ロボット、墨だしロボット、ドローン等のデバイスがだいぶ実用的になってきている。

スマホを利用した、報告や日報、オンライン状況報告なども、10円玉大量に両替して公衆電話を探し、コンビニで不鮮明なFAXを送り、やり取りしていた。30年前からすると、はるかに対応が早く、正確に状況を説明できる。

当時の私は、報告する側だったが、報告を受ける側になった今、不便さは感じないほど、鮮明に現場の状況を確認できる。

ネックカメラ

首に載せるタイプのウェアラブルカメラ
比較的、胸につけるカメラやヘルメットに着けるタイプに比べ重さを感じにくい(ただちょっとまだ重いかな)、ぶれない、ただ、首の後ろが熱い、電池の消耗はあるがペルチェ素子を付けて冷却した方がいいかもしれない。左右の3の穴はスピーカーとマイクでSIMカード搭載し上り優先の設定をしている。要は現場からは映像が送られるが、会社からは、音声指示だけが送られてくるので、下りは重視していない。

墨だしロボ

墨だし機

トランシット側(トランシットではない)からの指示を受け自走する墨だし機ブルーの線はインクジェットで印刷をしている。
これもまだ、リリース前なのだが、建築の躯体工事などではもう使える段階だろう。内装屋にはちょっとまだ、はやいかな。

なぜならば、墨の太さが2mmもあるんですよ。太さの誤差を考慮して使うならばいいのですが、袖壁間にぴったりの棚を作る時等±2~4となると棚に隙間ができてしまう。結局これを実測し直しして発注しなければならない。
(少し伸ばして作って現場で切るとか)

ただ、これのいいところは給電してあげて、夕方放置していけば次の日の朝
図面通りに墨が出ているというところ。

内装の現場管理などしていると、明日の職人さんの作業場所の墨出すために残業、ほぼ毎日のことだったけれどこれが、図面ファイルを取り込むだけで
出来てしまうのだ。


四足歩行現場測定器

同じくニコン・トリンブルのGNSS/光学/レーザなどによる計測技術とIoT技術を軸に、建設・工学分野から精密農業、GIS分野まで、地理空間情報を活用したソリューションを提供するために日本のニコンと米トリンブル社の合弁企業です。

この四足歩行のロボも一日放しておくと現場の平面・展開・天伏図が出来上がる優れもの説明は私がするよりも上のYOUTUBE動画が圧倒的にいいと思います。(笑)

これも現場に連れて行って(犬じゃない)置きに行って30分もお茶飲んでたら内装の現場は実測が終わってしまう。
ただし、まだ10mで20mmも誤差が出る。結局これも確認のための実測が必要になるんですよ。

この手の機械が一番嫌がるのは鏡面の金属や、鏡、測量屋さんの将来は、このわんこと散歩している様な光景が現場で見られるんじゃないかと思う。

警備ロボット新型ugo TSシリーズ
警備ロボット(参考)

15年ほど前になるが、アシモを2台保有している会社の旧型の警備ロボット
がいたが下の写真に警備員の制服を着せとても不格好なロボがいたが、現代版は、ペッパー君に似たロボだいぶスマートになりました。オフィスビルの警備ロボット、エレベーターを使って自律移動し、こちらはもう実用されているみたいです。

犯人検挙や殴られ押されたら倒れて動けなくなりそうですが、すべて録画し


特徴

エレベータで自分りよして、巡回して周ったり立哨も行うことができる
警備員不足の解消にはもってこいのロボットです。
防災センターとの会話もでき状況報告もAIができるとか。

定年後はビルの警備員なんて言うのはなくなりますね。
さぼらないし、記録(記憶)は、ばっちりだし



BIM図面をもとに現場の仕上がりをその場所に向けるとみることができる

クライアントに説明や、設計者気取りのデザイナーに完成予想を見せるのにはばっちりです。デザイン重視で、出来上がりが想像できないデザイナー様に、完成するとこんなですけどって見せるには充分な代物。

出来上がってから、こんな大きいとは思っていなかったとか、いう方が多いのも内装業界、簡単に高さ詰められませんかとか、

10年も前ですがあるデザイナーさんから、ハイチェアの脚を切ってと指示をもらい、切るとバランスもおかしいし、カウンターとの関係がよくないんじゃないかと説明した荷も関わらずどうしても、150㎜切ってくれと言われ、切った後、座るとカウンタの高さに鎖骨が来るくらいの高さになり、今度は、もう一度足を付けられないかと言われ、折れた時の責任が取れないとお断りすると、今度は座面を100㎜上げてほしいと言われ100㎜のクッションを足す羽目になった経験がある。そんなデザイナーにはピッタリの製品です。


DEEP Robotics

こちらも4足歩行ロボットによる産業利用の新しい領域を開拓するとHPではおっしゃっていますが、やはり四足歩行の計測や、環境測定ができるような機械を背中や顔の当たる部分に搭載して、使うロボットみたいです。

まだ自社HPでも写真程度しか乗っていないからなのか、私が行ったときはグテーと伸びていました。

このほかにも、直径1mはある現場用ルンバや、フォークリフトや台車の爪の部分だけしかない荷役、運搬機などの展示もあり、

DX化が進むと、まずよぼよぼの警備員さんから居なくなり、測量屋さんもドローンオペレータになり、データーを修正する仕事に代わり、そのデータをもとに設計者が、図面を起こし、墨だしはロボがやり、建て込みは人間がやるが、搬入はロボみたいになっていくのが5年先くらいに見えてきた。

私の定年もその時期になるということは、第二の人生はのんびりしてはいられないということ。

仕事がなければタクシーでもやるかとか、警備員でもやるかなんて言っていた方がたがまず一番最初にはじき出される。

この方たちの受け皿になる社会はどうなるのであろうか。心配で眠れなくなりそうな昭和のおやじの独り言でした。

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