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リスクアセスメント・KY(危険予知活動)Vol.27

本日は危険予知活動について、全社の現場の提出された危険予知活動票を添削した。

この危険予知活動は労働安全衛生法の改正により、平成18年4月から事業者の努力義務とされています。

安全配慮義務の履行と具体的活動
企業の安全配慮義務は、労働災害の「危険発見」と「その事前排除(予防)」を意味し、次のような活動が必要となります。
① 危険発見
職場における危険、特に働いている人の周りにある危険を予知して発見する
② 事前排除(予防)
リスクを除去したり低減させたりし、残存したリスクに対しては作業者にその存在などを示し、危険が顕在化しないように対策をとることが求められています。

みんなで危険を予知して「安全衛生先取り」の話し合いを実施します。話し合った内容の危険な個所についてどうすれば回避できるか対策を話し合い決めます。けがをしないよに目標を立て、実践する

各業種において例年休業4日以上の死傷災害の9割以上に「不安全な行動」が認められています。
不安全な行動とはどういうことをいう価値うとまず一つめはヒューマンエラー。二つめはリスクテイキング

ヒューマンエラーは、不注意に起因する行動があげられます。人間ならば誰でも起こす可能性のある不注意、例えば見間違いや聞き間違い、うっかりやぼんやりといった不注意がもたらす不都合な結果のことです。

リスクテイキングとは、あえて危険性のある行為を選んでしまう行動をいいます。

日々の作業の手順の中に隠れている「不安全状態」の発生や「不安全行動」を抑制するために実施するのがこのKY活動です。

しかしこのKY活動がマンネリ化し、KY自体がリスクテイキング化してしまい面倒だから、多分大丈夫、そんなこと起きないし、ケガなんかしないよ、という意識から職人たちには、面倒な儀式になっている。

車の事故でも、自分は事故なんか起こさないよって方から、普通の日常の様に乗っているけれども事故は起きます。

あの角から車が出てくるかもしれないという予測をたたても
こっちが優先道路だし、向こうは一時停止だから急には出てこないよなとか

駐車中の車の陰から子供が飛び出してくるわけないとか思って走っているわけです。

現場で、俺が落ちるわけない、

ですが何年もの間被災者たちから、どうして?と聞くと、まさか倒れてくるとは思わなかったとか、普段は大丈夫なんだけどとか、いうセリフをよく聞きます。

最近はドライブレコーダーの普及で動画サイトにありえない走行をする方たちの動画が上がっていますが、現場も同様です、落ちるわけがない、落ちてくるわけがない、またはまるっきり意識もしていない、想定もしていないところに危険は潜んでいるのです。これは現場も一緒です。

今日の私が添削したKYも、書き方を理解していない方、書けばいいだろうと、意味不明な対策を書く方、その作業でどうやるとこの事故になるの、この対策で防げるの?という内容のものが思ったより多くびっくりしました。

日常生活でも死んでしまったり、大けがを負うことがありますが、
自分は普通にしていたけど、自動車が突っ込んできたとか

普段の生活ではほとんどの方は考えないことですが、建設業の労働災害が多いのはただ危険度が高いだけではなく、あまりにも事故が身近でなくなってしまって麻痺しているせいかもしれません。

又は、1970年代は交通事故死者数も16000人も現在はいましたが4000人に減っています。道路が良くなったり、車の性能もよくなった、モラルもよくなってきた。いろいろな影響はあるでしょうが、現場平成20年ころは460人令和4年で280人ほどです。
これも死亡災害が起きないように、新技術や重機等の改良、安全対策を繰り返し改善してきた結果です。

私が、入職したころは、身近なところで2年に1人くらいは重大災害に知り合いや協力会社の仲間内に被災した方が居たりしましたが、最近ではニュースでしか聞かなくなりました。

現場に行ってもけがをする可能性も感じないくらい現場が安全に配慮されていることもめづらしくない(私は今は、内装関係なの昔の躯体工事に従事してた感覚とも違うものがある)そのくらい内装工事というのは死ぬわけないがまかり通るというか当たり前になってしまっていることが、
逆に事故が身近でなさ過ぎて、あだとなり、重症化するような事故が起きる想定ができず、巻き込まれやすいのかもしれません。
両方向から考えないとだめなのかもしれない。

近年の人手不足、熟練の経験者の引退なども重なってどんどん薄れていく意識をもっと緊張感のあるものにしていかなければ事故は減りません。

私の昔の現場で起きた恐怖体験を話すとびっくりする若手がいっぱいいる平和な時代を続けるためにも、無事故を続けるためにわかものに伝えて生きた。

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