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~犬がいる幸せ~

私は今、とても幸せです。
毎朝目を覚ますと、可愛い愛犬のふわふわした背中が私の顔に触れていて
その匂いを思いきり吸い込み、顔をこすりつけて幸せを噛み締めます。

この幸せな生活を手に入れるまでのいきさつを
お話します。

犬を飼う前のわたしたち

親子二人三脚で野球に取り組んでいた主人と次男。

次男が小学校6年生くらいになると
小さな反抗期というか
自分の意見を主人に言えるようになり
親子でぶつかり合う日が続いていました。

練習や試合の帰り道。特に遠くへ遠征に行った日なんかは
本当に最悪。。。
車内に殺伐とした空気が流れ、罵声が飛び交います。

主人の意見も、次男の気持ちも
両方理解できるから
どうしたら、まるく収まるのか
そんなことを考え、私は聞き役に徹して
なだめ、諭し、、

本当に苦しい毎日でした。

苦しい毎日から抜け出す打開策

子供から大人へ少しずつ成長しようとしている息子
まだまだ赤ちゃん!と、息子と一心同体のような気持ちでいる主人

私は、二人の距離をちょこっと離したほうが
お互いのためのような気がしていました。

そんなことを考えていた頃、次男がふと
「犬がほしい」
と、言い出しました。

我が家は二世帯住宅で、お義父さんお義母さんたちが
7~8年前まで犬を2匹飼っていました。

老衰で相次いで亡くなってしまったので
まだ小さかった息子にはあまり記憶に残っていません。

主人はもともと犬好きで、その2匹がいなくなってからは、可愛がる対象が息子だけになってしまって、息子への愛情過多になってしまったのでは
と、想像しました。

愛犬との出会い

 それは突然でした。

中学校では学校の部活ではなく、クラブチームに入って野球を続けようと思っていたので、それに通う用の自転車を買いに近くのホームセンターに行きました。

自転車購入の手続きをしていると、主人が真剣な顔で私に近づいてきます。
「ちょっと、、、かいたいものがあるんだけど。」
と、言うのでついて行ってみるとペットコーナーでした。

主人が指を指した先に目をやると
焦げ茶色のまるくて小さなふわふわした犬。
顔の真ん中に、ボタンが3つあるように、小さくてまるい目と鼻があります。

私も息子達も一目惚れしてしまいました。

一目惚れして一時的な感情で生き物を飼ってしまうと
”やっぱり飼えなくなった”とか”思ってたのと違う”とか”飽きた”とか”飼育が大変”とかそんな理由で、一部の心ない人間が飼育放棄して捨てたり。
そんな問題があることは知っていて、本来は良くないことだとわかっています。

でも、その時の私たち家族には必要なことでした。

新しい家族を迎える

 ホームセンターの店内で私たち家族は集合して家族会議をはじめました。

早口でしたが、生き物を飼うということの大変さ、お散歩やごはんのお世話などそれぞれの役割と責任について話して
私たちは家族に迎え入れる決意をしました。

最初はもうバタバタで本当に大変。

予防接種はいつ行くべきかとか、部屋の温度は暑くないかとか
ごはんをちゃんと食べてくれなくて色々調べながら手探りで家族であーだこーだ言い合いながら、試行錯誤の毎日。

それからというもの、今まで次男に注がれていた時間と労力と熱量が
犬に注がれるようになり、次男と主人はいい距離感がとれています。

愛犬は”可愛い”という仕事をしっかり勤め、
家族の空気が悪くなりそうな時に本領を発揮してくれます。

我が家で一番小さい犬が、私たち家族にとって一番大きな存在になりました。

そんな愛犬は今、部屋の真ん中でふんぞり返ってお腹丸出しでぐぅぐぅ寝ています。

まとめ

もともと犬好きな主人、犬を飼いたがっていた次男
主人に次男以外の可愛がる対象が必要だと感じていた私でしたが
犬を飼ってみて、私の想像以上に素晴らしい効果があったように感じます。

親子のちょうどいい距離感を保てるようになりました。
日頃の疲れを癒してくれます。

そしてなにより
今回は登場しませんでしたが
あまり他人に興味が無かった長男に母性が目覚めたことです。

もちろん、生き物を飼うことは大変です。
ですが、それ以上に素晴らしい毎日が待っています。

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