内視鏡技師になるためのステップその1【内視鏡技師が徹底サポート】

さぁ、みなさまこんにちは。
早速やっていきましょう!
結論!!
《胃》《大腸》《薬》
この3つの分野が多かったように感じました!まずは私も含めて皆さま苦手な《薬》の分野からご説明いたします!

Sedation(セデーション:鎮静)における意識レベル変動はMinimal sedation(通常に応答可能)、Moderate sedation(声かけや軽い刺激に対して反応し口頭でコミュニケーションがとれる)、Deep sedation(簡単には覚醒せず繰り返し刺激あるいは痛み刺激に反応)、General anesthesia(疼痛刺激にも反応しない)と軽度から高度まで様々です。内視鏡ではModerate sedation(conscious sedation)が最も理想的と考えられています。「conscious」とは「意識のある」と言う意味です。

内視鏡施行時のSedation時に使用されている代表的な催眠鎮静薬に①ジアゼパム②ミダゾラム③フルニトラゼパム④デクスメデトミジン塩酸塩があります。が、ここでは①から③を覚えましょう!

①ジアゼパムは中枢神経系における抑制系神経伝達物質であるGABAの受容体を賦活することで作用を発揮します。作用持続時間は半減期が35時間とかなり長く検査後の患者のケアに注意が必要です。一定の割合で血管痛があります。
②ミダゾラムは中枢神経系におけるGABA受容体を賦活することで作用を発揮します。作用持続時間は2〜6時間と短いです。鎮静効果はジアゼパムより強く呼吸状態に注意が必要です。
③フルニトラゼパムは中枢神経系におけるGABA受容体を賦活することで作用を発揮します。ジアゼパムの約10倍の力価を有し、強力な催眠鎮静作用を有します。半減期は7時間で循環器系への影響はほとんどありません。

次に静脈麻酔薬のプロポフォールです!プロポフォールは中枢神経系におけるGABA受容体を賦活することで作用を発揮します。覚醒の質が良く、中止後10分〜15分と短時間で覚醒し、悪心や嘔吐が少ないのが特徴です。本剤の保険適用は、全身麻酔の導入及び維持と集中治療における人工呼吸中の鎮静であり麻酔開始から患者が完全に覚醒するまで麻酔技術に習熟した医師が専任で患者の全身状態を注意深く監視することが求められています。無呼吸、低血圧、徐脈などの副作用に特に注意です⚠️

便利なものには必ずトゲがあるんですね〜

次に麻薬性鎮痛薬です!
①ペチジン塩酸塩②フェンタニルクエン酸塩があります。

①ペチジン塩酸塩はモルヒネと同様にオピオイド受容体作動薬で、中枢性鎮痛作用を示します。半減期は3〜4時間ですが、代謝産物も50%程度の鎮痛効果を有し、半減期は15〜40時間と長いです。アトロピン様作用を有し、鎮痙作用による蠕動抑制が得られる利点はあるが頻脈などを生じる可能性があります。

②フェンタニルクエン酸塩はモルヒネの50〜100倍の高い力価を有する合成オピオイドです。作用出現は迅速であり、作用時間は30〜60分と短いです。特に呼吸抑制は強い為、注意を要します⚠️

どうですか?薬っていっても内視鏡でよく使うよく聞く薬を覚えると効率が良いですよ!
次回は拮抗薬いってみましょー!

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