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100倍、身につく国語力(89)デジタル化篇

❤小~高校生と,母親向けのレッスン
 (1年間で国語力の悩みが解決できる!)

デジタル化編 ①
 
【デジタル化から見た日本語】
 
(1) 紙文化からデジタル化社会へ
 日本では「成人の日」というのがあり、
一年の初めての祝日となっています。20
歳になった青年たちは、果たしてどんな
気持ちでこの日を迎えたのでしょうか。
3年前の冬からからの未曾有のコロナ感染
症が広まり、それはようやく収束の気配
が見えてきましたが、そんな中で大人の
仲間入りを果たすのは、多くの新社会人
に将来に対して不安な思いをかせている
に違いありません。


ネットの時代

  しかし、学校社会に限っていえばもし
かすると、この世代はまだ幸運だった
かも知れないのです。 なぜなら、昨年
から突然のごとく浮上した、「 デジタル
教科書」の影響に晒されなかったからで
す。  私は正直申し上げて、文科省が
率先して教科書のデジタル化導入を考え
ているというニュースを聞いたとき、驚
くと同時に非常な危機感を抱きました。

 いかに日本社会のインフラが世界の
デジタル化の趨勢から遅れているにして
も、学校の教科書を全てデジタル化する
のに、どういう必然性があるのか理解
できないからです。 もしかすると紙から
デジタル化を図ることにより、最先端の
技術で最新の教育ができると、お役人は
錯覚(さっかく) しているのではないで
しょうか。

 これでは50程前に大流行した英語習得
のため多額の予算(税金)をつぎ込んで、
全国の学校に設置された視聴覚室(ラボ)
の設置の大流行の二の舞になってしまい
ます。 当時、視聴覚室では、生徒が一人
ずつ仕切られたランゲージ・ブースに
すわって、教師と個々に英会話の練習が
できるというのが歌い文句でした。それ
が瞬く間に全国の学校に広がり、大変な
ブームとなりました。学校案内の表紙に
も続々登場して、だれもが英会話がペラ
ペラになるような錯覚を抱かされたもの
です。

当時のラボ


 
 ところが、どうでしょうか。数年の
ブーム現象に陰りが出始めると、視聴
覚室には誰も足を運ばなくなり、その
内に埃をかぶって倉庫のような状況に
なっていきました。このような掛け声
倒れになったケースは多くありますが、
ほとんどの学校に設置された視聴覚室
が、廃墟に化したという悲惨な結果は、
忘れてはいけない教訓だと思います。
 
 さて、話は脇にそれましたが、教科
書のデジタル化は、決して英語の視聴
覚室の末路とは無縁ではなく、むしろ
被害が大きくな恐れがあると思います。
 
 なぜなら、このデジタル化に膨大な
税金が投入される
ことになり、文科省
はすでに何十億の予算化を発表して
いるからです。しかし、お役人はこれ
に対して、きちんとした方針も説明も
していません。
 
 さすがに、マスコミはこの動きに
いち早く反応し、新聞社は一斉に採り
上げていました。たとえば、読売新聞
が昨年の暮ごろ、12月23日 (水)の朝刊に、
「教科書デジタル化」のアンケートの
結果を発表していたのですが、やはり
いろいろと問題のあることがよく分か
ります。
 
❤この記事を読むと、「デジタル教科
  書『不安』9割」という見出しが
 ついていて、やはり多くの人が使用
 に「不安」や「懸念」を抱いている
 ことが伺われます。
 
アナミズ (2024.05.10)

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