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100倍、身につく国語力(60)発音篇

❤小~高校生と,母親向けのレッスン

(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
 
音便(おんびん)篇 ③
【日本語の発音の特徴】
 
3.音便から見た日本語
(3) 外国人には難しい音便の発音
 
 促音の「 っ」や拗音の「 ょ」などは、
外国人には、とても難しい発音の一つと
なっています。
そのため、彼らは日本語
を取得するのに時間がかかる要因とも
なっています。
 
 そこで、今、音便形について意味を調
べみてると、『 精選版日本語大辞典』
は、次のように出ています。
 
 <促音便>
 音便の一つ。発音の便宜のため、
 語中において、ある音が促音に
 転じる現象。活用語の連用形語尾
 の「 ち」「 ひ」「 り」が、タ行
 音助字「 て」「たり」などに連
 なる直前で起こるものが、最も
 多い。
 
  ・立ちて→立って  
  ・食ひて→食って  
  ・取りたり→取ったり
 
 の類があります。ただし、その外、
 名詞の中で起こることもあり、
 
  ・夫「 をひと→をっと」の類、
  ・真白(ましろ→まっしろ)
 
 のように強調の意を込こめたもの
 もある。この現象は古くからあった
 と思われるが、促音の表記が一定
 していなかったので、明らかでない。
 現在のように「 っ」で表記した例
 は院政期ごろから見られる。
 
 というように、説明がしてあります。
しかし、これでは外国人には理解して
もらえないので、もっと具体的な練習
でマスターすることが大切だと思われ
ます。


 例えば、次のような単語を何度も練習
を繰り返すことが必要です。
 
  きって、 せっけん、 しっぽ  
 てっぽう、 ひやっかてん、
 まっさお、ちょっと、 ゆっくり 
 
 あるいは、次のような簡単な文章を
何度も何度も読んで、発音が自然になる
まで練習してみてはどうでしょうか。
 
 ・太陽がゆっくりと昇ってくる
  のをじっと待っていました。
 ・こげた匂いがすると思ったら、
  魚が真っ黒になっていました。
 ・家族と一緒に温泉に行って、
  おいしい料理を食べて楽しかっ
  たです。

 外国人は、促音に一拍の発音があると
思わないので、次のような言葉で、促音
「っ」の練習をするといいかも知れませ
ん。

  ゆくり      → ゆっくり
  昇ぼて      → 昇って
  じと          → じっと
  思たら       → 思ったら
  待て           → 待って
  ま黒           → まっ黒
  なてしまう→ なってしまう
  行て           → 行って
  楽しかた    → 楽しかった

 のようにすれば、自然なリズムで発音が
できるようになるでしょう。また、よく使
われている「一緒に」なども、「イショに」
と発音してしまうと、「遺書に」という
意味になり、とんでもない誤解を生じる恐
れがあります。
 
 ❤このように促音形の一つを採り上げ
 ても、日本語を習得するのはなかなか
 大変なことが分かります。
 
アナミズ (2024.04.11)


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