100倍、身につく国語力(86)帰国子女篇

❤小～高校生と,母親向けのレッスン

   (１年間で国語力の悩みが解決できる!）

帰国子女編 ⑧
 
【帰国子女の言語習得法】
(2) 日本語と国語の問題
　前回、麦の芽出版編集の『たのしい
国語』(１年～６年)という本を紹介しま
したが、本屋では見つけることができま
せんでした.

　そこで、なんとか探そうとネットで
検索してみると、今では絶版になって
いて、中古品でも一冊２万円を超える
価格になっているのに、驚かされました。
事情はよく分かりませんが、今では、
それほど貴重な本だという意味なので
しょうか。
 
　ちなみに、アマゾンで辛うじてヒット
した実物があったので、それをぜひご覧
ください。この本は、帰国子女のみなら
ず、日本の普通生徒でも国語力をつける
のには、きっと役に立つと思われます。
何しろ、理解がさらに深まるように解説
書が別冊になっており、子どもの言語指
導にとても効果があったという記憶が
あるからです。
 
　もしこの国語シリースが再販されれば、
ぜひとも手に入れたいと思うのですが、
現在のところその気配がないので、残念
な思をしています。
 
　ところで、このような本が手に入ら
ない状況を嘆いていても仕方がないので、
ここでは最近の問題集について目を転じ
てみることにしましょう。国語の問題集
はいろいろありますが、子どもの自発性
を尊重し、自由度を取り入れた問題集
では次のようなのがあります。
 
　それは『ピラミッド』(小１～小６国語)
という問題集です。このシリーズでは、
子どもたちが自然に国語の勉強ができる
ように、イラストが多く入れてあり、ゲー
ムやクイズや遊びも随所にあり、楽しみ
ながら学習できるように工夫してありま
す。その上、解答と漢字は別冊になって
いて、各学年とも、３セット構成となっ
ています。今風にいえば、この本はデジ
タル化された最先端の国語問題集だと
いえるかも知れません。

 
　ただ、これは主に学習塾向けとして
人気があるものの、市販されていない
ため、個人が注文することが出来ない
というのが難点となっています。  　

　国語の問題集は数多くありますが、
その中から、その子に合った問題集を
選び出すのは、なかなか難しいことだと
いえます。しかし、子どもが自分に
合った問題集で確実に国語力を習得して
いく様子を見ると、教師としては常に
アンテナを張っておく必要があるよう
です。 　

　逆に言えば、どの子どもにも合うよう
な、オールラウンドな問題集は存在しな
いので、少なくても数種類の違った内容
のものを用意しておいて、その都度使い
分けていくことが大切になります。この
ようなことが意外にも盲点になっている
ので、この点に配慮したいものです。 　

　❤次回では、私がこれまで使っ　　
　　た多くの問題集から、特に使
　　いやすかったものを紹介しま
　　したが、現在は、他にもっと
　　いい問題集があるはずなので、
　　今後も優れた問題集をじっくり
　　と探してみたいと思います。

　 アナミズ (2024.05.07)