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【期間限定無料】純ジャパ海外大学受験① 国内高校のインターナショナルコース

🇯🇵 筆者の経歴
・純ジャパ
・留学/海外移住経験なし
・親族に英語話者なし
・高校から国内のインターナショナルコースに進学
・大学受験はアメリカと日本を併願
・国内大学の国際系学部に進学した後、9月からアメリカの大学へ進学

純ジャパである筆者は情報やコネクションが何もないまま海外大学受験に挑み、とても苦労した。純ジャパだけど国際系の進路に興味がある同志達へのサポートになればと思い、実際に経験したことで知った、学校の宣伝や情報サイト、本には載っていなかったリアルをまとめ、執筆を始めた。純ジャパに馴染みのない制度や単語は全て詳しい説明、公式サイトのURL、そして私の体験談付きで解説。受験期に何度も見返す参考書になるような、詳しい情報と体験談両方含めた体験記となっている。


第一回は大学受験の前に、高校時代に通ったインターナショナルコースの話。中学受験、高校受験をされる方は特に、インターナショナルコースがある中高は海外大学進学実績を強調して宣伝しているけど、純ジャパが入ると実際どうなの?と気になる方も多いはず。日本の幼稚園、小学校から中学受験をして私立中高一貫校に入り、高校からインターナショナルコースへ進学した私が実際に通って感じたメリットと盲点を解説する。


国内インターナショナルコース系高校のあれこれ

ここで指しているのは、「インターナショナルスクール」ではなく、国内の一般的な中学・高校(一般的には私立が多い)に併設されている帰国生枠のこと。

インターナショナルコースとは


一般的な中学受験、高校受験で入学生を募集している学校が、帰国生入試などを用いて帰国子女を受け入れている枠/コースのこと。
学校によって異なるが、海外教師による英語で行われる授業がメインで、基本的には海外大学進学を目指す。

インターナショナルスクールとインターナショナルコースの違い

※インターナショナルスクールに関しては筆者の主観を多く含む

IBとは?
公式サイト:https://www.ibo.org/
国際バカロレア(IB)という団体が「国際バカロレア・ディプロマ・プログラム」を認定している。これに認定された学校では、カリキュラムがこのプログラムに対応していて、普段の授業を受けているだけでIBの資格が取れる。この資格は海外受験時に高校時代の学業面での頑張りをアピールするために提出できる。特にイギリスの大学ではIBをいくつか持っているだけで、追加試験が免除されることが多いのでとても有利。イギリスの大学に行きたいと決まっている人はIBを取り入れている高校を選ぶべき。
よく、IBのカリキュラムは難しい/忙しいと言われるが、もちろん忙しいし難しいけど純ジャパでも頑張れば全然ついていける。その分受験が圧倒的に有利になるので得。むしろ、IB認定校ではない学校の方が、カリキュラムが規定されていないので学校の独断で難しい/忙しいカリキュラムが提供されていることが多く、難しい/忙しいのにIB資格を取れないのでちょっと損。

純ジャパがインターナショナルコース

筆者は中学3年生の時点で、
・英検2級
・留学経験なし
・日本の英語の授業で中3までの内容を勉強
・英語力は、簡単な日常会話程度
・海外大学に行きたいかどうかはわからないが、海外の教育カリキュラムを受けてみたい
・国際系の仕事にぼんやり興味がある
の状態で、高校1年生からインターナショナルコースに飛び込んだ。

Q&A

・純ジャパでもついていけるか

普通に頑張っていれば全然ついていける。全く聞き取れなくてテストで0点を取るようなことはない。テストの成績も、もちろん1位を取るのは難しいけど、高校1年生のはじめのテストから最下位は大体帰国子女のクラスメイトだった。

・友達できるか

できる。わからないことが多くて足を引っ張ったり、みんなが笑っている理由がわからなかったりする精神的辛さはたまにあるけど、そのせいで友達ができないことは本当にない。たまに、教えてくれたり助けてくれたりする子がいて、その子には一生の感謝を捧げる。

・英語力はどのくらい伸びるか

海外大学に正規で受験できるレベルには伸びる。ネイティブや帰国子女とはもちろん差があるけど、それでも大体のことは英語で話せるようになるし、授業のディスカッションに英語で参加できるようになるし、英語のEssayを2000字くらい書けるようになるし、英語の本をそれなりに読めるようになる。感覚的に日本語と英語の壁は薄くなる。

・部活動と両立できるか

できる。私自身、学校の中でも1位2位を争うような厳しい部活(忙しさの目安:週3回の部活+ほぼ毎日の自主練+大会前は外部練 で、合宿や全国大会にも参加)に所属していたが、3年間両立することができた。もちろん、インターナショナルコースで出る宿題と部活動の練習の兼ね合いや時間配分はとてもハードであったが、両方やっているせいでどちらかの成績が下がることはなかった。むしろ、全身全霊で頑張った部活の経験は国内AO/海外大学受験時のエッセイや課外活動記録によく役立った。

・インターナショナルコースに進学する=海外大学進学?

インターナショナルコースに進学するからといって、必ずしも海外大学を目指さなければいけないわけではない。国内大学をAO入試で受けることもできるし、カリキュラムは違うものの塾などに通って独学で国内一般受験をすることもできる。ただし、国内大学AO入試は近年増えてきているものの、国立大学の枠はとても少なく厳しいので、国内国立大学に進学したいと考えている場合はインターナショナルコースはあまりお勧めできない。

・海外大学に進学しない場合も行く価値はあるか

文系なら行く価値は十分にあると筆者は思う。海外形式のカリキュラムは日本のそれとは全く違う。個人的に理系科目(数学、物理、生物、科学、など)は、日本のカリキュラムの方が先生の教え方もうまいし内容も細かくて面白いと感じた。逆に、文系科目は、日本のカリキュラムの場合(現代文、歴史、古典、英語など)、決められた答えを探すテスト式の学習体系であるのに対して、海外のカリキュラムの場合(Reading、Writing、Political Sciene、Economics、Hisotry、Philosophy、Media Communicationなど)、基本的には宿題として本/学者の論文を読んできて、それらに書いてあった考え方を授業内のディスカッションで一度疑って、最終的には「人生の根本とは何か」を突き詰める、かなり哲学的な学習体系で、すごく面白かった。

・純ジャパからインターナショナルコース入って本当に海外大学に進学できるのか

能力的にはできる。ただし、学校がアピールしがちな「純ジャパの海外大学進学実績」には注意が必要。
純ジャパにとって1番難しいのは、海外大学に受かることより国内の奨学金に受かること。純ジャパからインターナショナルコースに入って有名海外大学へ進学した人は、超高額の学費を自腹もしくは少しの奨学金で払うことが出来る財政環境を持っている、もしくは日本に住んでいながら海外の国籍を持っている、のどちらかである可能性が高い。学費が高くなく、英語圏では無いヨーロッパの大学に進学する純ジャパからインターナショナルコース勢はとても多い。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回は、国内AO受験と海外大学受験には欠かせない課外活動の進め方についてご紹介します。


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