夏バテ。

 自分でいうのも恥ずかしい話だが、体力がない方だ。
 中学生の頃、ハイキューに憧れてバレーボール部に入ったはいいものの、朝練にはほとんど遅れていたし(朝が苦手だった)、放課後いっぱい練習するとなると必ずバテていたし、外周でいくら走ったって持久力は常にドベだった。それでも、それなりに運動ができたので1年続いたのだと思う。2年目の途中で本当に朝練が嫌になってやめた。やめて良かったと思っている。

 これは何も、私が病気だからという一点のみではなく、普通に体力がつかない体をしているのだと思う。少食で、食べたとしても劇的に太ることはなく、むしろ常に胃腸を壊している。体力テストでは、中学から高校にかけて毎回持久力だけが指摘されていた。不思議と、そこを除けば運動は得意だった。多分、運動を楽しむレベルであれば、持久力はあまり関係ないのだろう。
 もちろん持久力はつけたい。なにしろ、通勤通学で疲弊しているようではこの先やっていけないと思うし。と考えてからの双極性障害。ほぼ詰みだ。薬を飲み、ただ寝て過ごすしかできない日々の中で、これまた確実に体力が落ちていった。動ける日は自転車で何10キロの距離を走行することもあったが、しばらくすればまた寝たきりの繰り返しだ。病気とは恐ろしいもので、そのサイクルは、多少減ったとはいえ今も続いている。

 そんな私には、一年を通して最も嫌いな季節がある。
 そう、夏だ。
 毎年忘れていて、夏が始まる当初は暖かくて過ごしやすいなぁくらいに思っているのが、夏本番に入って外に出られなくなる。日焼けが嫌だとかそういう話ではなく、冗談抜きに昼間歩くとその後一日分の時間を睡眠に当てなければ回復できないので、歩きたくないのである。早朝か、もしくは夕方からしか外には出られない。こんなんで働けるか?というと、ほぼ不可能だろう。
 仕事が見つからない。不安ばかり抱えている。

 あーあ、夏終わらないかなあ。

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