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INTJ  続Se劣等からの脱却を試みる

〈私がINTJに至った要因や背景を自分勝手にあれこれ考えてみた その5〉

INTJを自認する私は、主機能である内的直観機能Niにその補助機能である外的思考機能Teを連動させることで、劣等機能である外的感覚機能Se不良にまつわるパッとしない日常を自分用にカスタマイズしてきました。

そして、Ni+Teを用いる以外にも、小さい頃、体を動かしていたことがSeそのものを高めることへと繋がったのではないかと唐突に思いました。     
今回は、続Se劣等からの脱却を試みる、と題してそのあたりを考察してゆきたいと思います。

■不器用者は粗大運動+探索行動でSeを高めるがよし

こちらも前回同様「起承転結」にもなっていませんが一応まとめてみます。

起→心身の機能面におけるアンバランスさ                                                    承→手先が不器用ゆえの各種弊害                                転→外界に対する認識                                         結→外的感覚機能、Seを高めるアクティビティの開発

■起:心身の機能面におけるアンバランスさ

私は、物心ついたときにはすでに手先が不器用で細々した手作業が今でも苦手である。学生時代は美術や家庭科の通信簿は「2」。陶芸で釉薬をつけすぎ焼き上がったら、あら不思議メタリックな茶碗に仕上がった。パジャマの脇をロックミシンかけたら何故か大きな穴が開いたとか、もう恥ずかしいエピソード満載。不器用の原因として、現実感覚の乏しさや左ききであること、筋肉の緊張と弛緩のコントロール不良、感覚過敏といった心身の機能発達におけるアンバランスさが根底にあるのではないかと勝手に推測している。

■承:手先が不器用故の各種弊害

不器用な様というのは隠し立てのしようがないので本当に恥ずかしい。何かをするにつけ、下手くそなことがつまびらかになる。そのため、周囲との優劣を常に感じる性分であった。そして、みっともないとか、みじめという感情を就学前の年齢にして知ることになった。これにより先述したが、みじめな気分から逃れるために、工作や手遊びなど手先の使う趣味は徹底して避け、不全感を覆い隠すためプライドだけが高い子供に育った。お涙頂戴の子供むけアニメはみじめったらしい気持ちになるので嫌いだった。今思えば、不幸な身の上の主人公という設定が、不全感からくる自身の「みじめさ」を無意識に刺激し、激しい嫌悪を招いたのであろう。本来、このようなアニメは子供の情操教育のためにあるはずなのに…。また、中高生の時は家庭科全般が目も当てられない状況で、いわゆる女子らしい手芸やお菓子作りを用いて男子の気を引くといった高等技能を当然持ち合わせておらず、ジェンダーレスに振り切るしかなかった。

■転:外界に対する認識の変化と戦略の転換

このような状況に際し、INTJの補助機能、Teが作動。「みじめな状況をどう打開すべきか…。」と不器用な様を客観視し、現状を悟り、良い意味で諦めた。そしてまたもやニッチ戦略。多数が好むような競争率の高いことには目を向けず、現状の自分の能力に即した遊び、適した運動を無意識に選択して外界を自身の都合の良いようにカスタマイズするという戦略に転換することにした。

■結:外的感覚機能、Seを高めるアクティビティの開発

具体的にどのような遊び、運動をしたかというと、昔から細かい作業は大変苦手であったが階段から飛び降りたり、塀を歩いたり、大きな体の動きはとても好きだった。飛んだり跳ねたり、ぐるぐる回ったり、逆立ちをしたり、単純だが全身の運動から伝わる五感の刺激を味わうことが好きだった。また、思うように体を動かすことで自分の身体をコントロールする感覚を得ることも快感だった。更に、アイドルになりきって振り付けをまねるなど想像というN的要素も遊びのなかに盛り込んだ。そのせいか想像したり段取りを考えるとき、脳内でリアルな映像として容易に浮かべることが出来る。直観は視覚情報によりもたらされる部分が大きいので、脳内で映像化できることは直観を用いるのに非常に役立っていると思う。

その他にも、4歳くらいだと思うが、1人で三輪車に乗って母の知り合いの家まで訪ねたことがある。歩道のない道路を500メートルくらいあっただろうか。こうした探索行動がとても好きだった。スーパーで母から離れ、お菓子売り場で好きなお菓子を選ぶなど、外界と自身の位置情報を把握して頭に地図を描いたり、内部に世界を作り上げてゆく面白さを何となく感じていたのだろう。最近、この頭の中の地図を脳科学的に「認知地図」と呼び、脳の様々な働きにおいて「認知地図」が重要な役割を果たしているという本を読んで非常に合点がいった。

■粗大運動と探索行動でSe劣等から脱却せよ

このような行動、活動を通じて、幾分かは自身の身体をコントロールする術を身につけ、自身の存在を位置づけることに成功したと思う。一般的には、「自己肯定感」「自己効力感」の芽生えのようなものと言えるかもしれない。自力でこれらの芽を伸ばすことが出来たことは、その後の自立性を高めることに大いに役立ったと思う。小中高の学生時代は、1人で自転車で知らないところへふらっと出かけ認知地図を繋ぎ合わせることを楽しんだ。成人してからは、気ままに旅行をしたり、車の運転もSeに浸れるのが心地よく通勤含め年間2万キロを走行している。

このような行動を取り続けたことで、劣等機能が向上したか、もしくは苦手意識の克服はできたのかなと思っています。あくまで自分の体験によるところですが、INTJの劣等機能である外的感覚機能の克服には、「粗大運動と探索行動」というパターンが有効なのではないかなと推測しています。あとは年齢を経ることで、「Se劣等と手強いNiあっての私」を肯定的に捉えられるようになりました。何はともあれ、これらひっくるめて自分の個性なので大切にしたいと 思っています。
                                                                                                 
以上、長文にお付き合いをいただき有難うございました。

             
                           



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