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デパス依存症

まだまだ暑いですね、家にずーっといたい〜と思いつつ仕事に行く準備(化粧とか着替えとか、アクセサリー合わせ、バッグの中身、熱中症対策)をしてるうちに気持ちが上がってきます。
そして、人と話す。やっぱり元気が出るんです。
仕事以外では私は嫌いな人には極言はなしかけません。嫌われても構わないと決めています。

外来をやっていると1、2年に一回はみるのが、このデパス依存症です。ジェネリック医薬品ではエチゾラムとお薬手帳に書いてあると思います。

何十年前に販売されてから、かなり効果があり、しかも直ぐに良く効きます。
寝れない、不安、動悸、痛み、緊張、元気がない。
夢の万能薬でしょうか?
いいえ、しばらく飲んで人によりますが数ヶ月から数年で効かなくなっていきます。
効かないから、沢山飲みたくなります。
これを心の依存(精神的依存)といいます。
身体も依存するため飲まないと苦しくなってきます(身体的依存)。

デパスの処方には量と期間に上限があるので、一箇所ではなく、沢山の病院を周り沢山のデパスを飲んでいる方がいます。

依存症の治療はほぼ拒否されます。

あらゆる原因不明な症状に内科も外科もあらゆる科でデパスは処方されています。

この数年はその依存性の高さため、処方はしない方針や中止の方向へと向かっています。

90歳の元気なおばあさんが、出してください、と通院してきます。
この時だけは少量を出しています。
クオリティオブライフです。^ ^

#精神科 #エッセイ #デパス
#依存症


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