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御朱印GIRLS〜第二幕ノ小咄〜

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#オリジナル小説

観光地で笑われる。

観光地で笑われる。

「今日は曇天やから、よう見えへんかもしれへんね」

 田舎のマチュピチュにて、祖母は言う。
 あいにくの曇天。うっすら雲どころではない、重く暑苦しい灰色が視界を埋める。
 祖母の言う通り、マチュピチュはどこにも見当たらない。

「ズームしたら、良いんちゃう?」

 スマホを掲げて、ピントを合わせてみる。
 ……。

「もろ日本家屋」
「当たり前やろ」

 弟に爆笑された。