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妥協の産物

 こんばんは、乙訓野添です。一日2食生活に慣れると、3食食べたら腹が苦しいです。痩せモードに入ってますね。

 就職に成功し、収入も生活も安定してからも、出会いの機会はありませんでした。というのも、職場は例によって出会いのない環境でしたし、メル友やチャットも、この頃には業者やサクラが横行して、出会いのツールとしては陳腐化していたからです。出会いの場がなければ、出会いもないのは、当然の摂理です

 なので、この頃は、新しい趣味に目覚めて、そっちの方に没頭していました。恋愛をしない秘訣は多忙であること、と言いますが、確かに多忙だと恋愛どころではないのです。
 とはいえ、彼女欲しい気持ちまでが消える訳ではありませんでした。たまたま、新しく始めた趣味は、若干ながらも女性もやってる趣味でした。大半は、彼氏や旦那と一緒に来てる、って感じだったのですが、時にはそのお友達とか、ピンでこの世界に飛び込んでくる女性もいました。
 そういう「可食可能」な女性がくると、どうしても口説き落としたくなるものです。ただ問題なのは、あくまで趣味の関係である事、競争相手は多い事、そして、文字通り「競争」を旨とする趣味だったので、上手な人が格上に見られる世界だった事です。要するに、その趣味を始めたばかりの自分には、ちょっとアドバンテージが足りない状態でした。
 そこで無理に頑張ると、どうしてもイタイ人になってしまいがちです。イタイ人にならない様にアプローチしようにも、なかなか距離が詰められない。この辺り、いくらネットの世界で熟達できてても、リアルの恋愛では能力不足なのを痛感しました。

 そんな中、自分に接近してきた女がありました。見た目はぶっちゃけ好みではありませんでした。しかし、ウチまで来て、泊まっていって、同じベッドで同衾したら、溜まってる身としてはやりたくなるのがサガでした。それほど溜まってました。
 いざ事に及ぼうとすると、

「好きじゃなきゃ嫌」

などという。これで可愛い子だったら、キュンキュンくるのですが、そうでないので内心、「面倒臭いなぁ」と思いつつ、テキトーな事を言って事に及びました。
 及んでみて感じたのは、

「この女、あんま気持ちよくないな」

 という事でした。これまで抱いた女性は、程度の差こそあれ、それなりに良かったのですが、なんか気持ちよくない。こんな経験、初めてだったもんで、ちょっと困惑しました。まぁ、結局は、いつもより時間かかって終える事ができたのですが。

 結局、この女とは付き合う事になりました。趣味が同じであった事もあるし、それ以上に彼女なしの生活にピリオドを打ちたかったからでもありました。なので、好きだから付き合った、というよりは、妥協して付き合った、といった感じでした。今から考えたら、非常にいい加減ですし、都合良すぎです。こうした打算的な考え方をするまでに、自分も堕してしまった、という事です。
 ともあれ、これが2人目の正規彼女との馴れ初めでした。この人の事は、今後タヌキと呼びます。

 今回のnoteはここまで。中折れって、男性機能の低下によるものですけど、相手さんにも原因あったりしますよね。いいねやコメントいただけると励みになります。最後まで読んでいただき、有難うございました。


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