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【体験型Viz】”Scène Causale"の解説

「データで彩る生活」の応募作品の説明記事です。

作品情報

タイトル
Scène Causale (仏語:セヌ・コーザール)
(英語:Causal Scenery 日本語:因果の景色)
Tableau Public

DATASaberのネットワーク図を立体視するViz

ビジュアライゼーションの説明

この作品は、モノの因果を景色のように表現したVizです。
DATASaberの師弟関係の平面ネットワーク図に次数中心性という指標(弟子の数+1)を高さに加えました。

2つ1組のVizですが、作品の”本体”はどちらでもなく、2つを並べて立体視すると現れる3つ目のVizが作品の”本体”です。
立体視できるとネットワークが3Dに見え、さらに一人のDATASaber(この因果の最重要人物)の名前がラベルとして浮き上がります。

立体視のやり方

頭を真っすぐにして、横に並べた2つのVizの中央あたりを見ながら、少し寄り目にしてください。すると、4つのVizが重なって見えるはずです。
そこで中央の2つのVizが重なるように(全体で3つに見えるように)寄り目具合を調整してください。(近くなると脳が勝手に調整してくれます)


まずは2つのVizの中央あたりをぼんやり眺めながら寄り目にしていきます
※上の表示のままで立体視できます。PCはもちろん、スマホの縦画面でも可能です。
真ん中の2つのVizがピッタリ重なると立体視できます。

画面から目の距離は、普段そのデバイス(PC、スマホ)を見ている距離で大丈夫です。成功すると驚くほど鮮明に3Dネットワークが見えます。(私は直視よりも鮮明に見えます)

【2D版】”Scène Causale"

立体視は、眼鏡が合っていなかったり、左右の視力差、斜視があると難しいそうです。なので、シングルVerも作成しました。
こちらは風景っぽく調整し、右上の視点のコントローラを付けました。
(動作は重いです…)
Tableau Public

技術的にお世話になったTips記事

このVizを作成するにあたり、参考になったtips記事をご紹介します。
他にも細かいTipsは見ましたが、主に2つ記事が助かりました。

にゃがせさん (@ganase)
Tableauでネットワーク図を作成する

おつうさん (@tsu_chaan)
Tableau数学 - 2. Projection view : 投影図

他にも、さかぴーさん、我如古さん、Chasosoさん、わたるんさんのVizも参考にさせて頂きました。これらの方々の発信(因果)が無ければ、作れなかったと思います。ありがとうございました!

制作の背景

私は幼少期「なんで?」と何度も尋ねる子供だったそうです。
常識も倫理観もない質問マシーンは、さぞ周囲に迷惑をかけていたことでしょう💦

時は経ち、私はデータ分析に出会いました。
私は、善意も悪意もなく、好きなだけ”因果”にアプローチできるデータ分析が”好き”です。この”好き”の原因はよく分かりませんが、父は”社会”、母は”数学”の教員だったので、遺伝が関係しているのかもしれません。

以上から、私のAnotherskyを”因果の探究”とし、何らの因果を景色のように表現しようと思いました。都合の良いデータも早々に見つかりました。

現実の場所はイメージせずに作っていましたが、途中その見た目から、もう一度行きたい憧れの場所(昔、親に連れて行ってもらったフランスのモン・サン・ミッシェル)を思い出しました。
なので、タイトルを英語からフランス語に変えました。

余談

ちなみに家族(妻、子供2)+友人の計4人に見てもらったところ、子供2人は立体視ができましたが、残念ながら視力が悪い妻と友人はできませんでした💦
ただ、小学生の息子が「パパ  見えた!よく分らんけど浮いてるっ!」と興奮する姿が見れたのは、私にとって大切な思い出になりました。

イベント運営の"Mika"さん、"Chie"さん、そして私のVizを「楽しみにしてる」とお声がけ頂いた"くまこ"さん、ありがとうございました!

さいごに

この作品は、誰にとっても身の周りに溢れている”因果”をテーマにしています。人それぞれ、いろんな角度で自由に楽しんで頂ければ幸いです。
恐縮にも1つ提案するなら、私の拙い技術やアートには目を瞑っていただいて、「今の自分がどのように成り立っているのか?」を思い返し、その因果にかかわる人に感謝の気持ちを伝えて頂けると幸いです。
それは社交辞令などが排除されているので、明確に伝えられるはずです。

最後まで見て頂き、ありがとうございます!
今後も、無邪気に”因果の宝探し”を楽しみたいと思います!

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