特殊車両や機器のシェアリングサービス 『隊作(たいさく)』を立ち上げました。

2024年の元旦に能登半島を襲った大地震。
地震によって犠牲になられた方々には冥福を申し上げるとともに、被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げます。
改めて災害は、時や場所を選ばずに襲ってくることが身をもって感じました。能登半島地震では、特に道路、水道、下水道のインフラの復旧の遅れが目立ちました。
賢明な復旧作業に当たられている方々には、感謝を申し上げますが、残念ながら復旧が遅れており、被災者の方々は不便な日々が続いています。

土砂崩れ(イメージ)

復旧作業の遅れのひとつには、重機や機械などの調達が困難なことも要因としてあります。

私は過去に大雨による洪水の被害を経験しました。下水処理場の施設が完全に水没してしまいました。必死な排水作業を行って3日後には、地上部の濁水は排水されました。

水没する前の下水処理場


水没してしまった下水処理場

しかしながら、施設の地下に溜まった濁水は大量に残ったままです。一刻も早く、地下に溜まった濁水を抜こうと吸引車両やポンプなどの手配を試みましたが、レンタル会社の機械は全て出払っていて、調達はできませんでした。

地下に溜まってしまった濁水


また、行政を通じた被災地外からの支援は、まずは面で被害状況を把握したのち、支援できる自治体や業界団体を通して支援者を探すということで、時間がかかって一向に進みません。
なかなかピンポイントで、それぞれの施設が必要とする復旧支援や機材の情報が届かなく、ジレンマを感じました。

その際に感じたのは、近隣などに復旧に必要とする機械などが可視化されていて、支援できればもっと迅速に復旧ができただろうという想いです。
被災地域では、機械や機材は不足するでしょうが、被災地域外ではもしかしたら遊休な機械があるのではないか?いざという時に保有している機材があるのではないか?という思いました。
また、公共と民間ではなかなか情報の共有がないために、民間で保有している機械が公共インフラの復旧支援に活用できるのに、その情報がないという状況があるのではないかと感じました。

そんな想いから、『隊作(たいさく)』というプラットホームを立ち上げました。
災害発生時に緊急で作業車両が必要な場合や、工事に伴い急に汚水が発生して吸引が必要な場合など様々なシーンで吸引車などの作業車が必要なケースにおいて、周辺に利用可能な機械が探せるプラットホームを目指して立ち上げました。


隊作のビジネスモデル

日頃から、企業が自社で保有している機械や車両などの資産(アセット)を登録して頂き、地域にある資産を少しでも可視化されることによって、災害が発生した際に、その資産を必要としている方に提供できるような仕組みができるように考えました。
それがアセットシェアプラットフォームサービス『隊作』です。

しかしながら、災害時に急に機械を提供することは抵抗があるかもしれないので、日常から使用をしていない時に、その資産を共有することで、互いにチームのような関係性を築いて欲しいという想いからMake Your Great Teams『隊作』を作りました。

災害の被害を何度も経験している我が国ですが、残念ながら、想定を上回る被害が発生し、大規模な被害が繰り返し発生しています。
今回の能登半島地震を振り返っても、インフラの復旧の遅れが被災地の復興の遅れにつながってしまっています。
現代の日本社会において、災害が発生したからといって、原始生活に急に戻ることは不可能です。
それがないことによって、二次災害が発生し、場合によっては命に関わる問題を引き起こします。そうならないためにも、この『隊作』のサービスが少しでも役に立てるよう努力していきます。 

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