サッカーワールドカップ、決勝戦 アルゼンチン対フランス レビューその3

 もはや決勝戦のレビューという感じではないけど、ワールドカップ決勝に進出したフランスについて。

大会前に「バロンドールの呪い」を紹介した。ワールドカップ前にバロンドールをとった選手のいる国は優勝できないというアノマリー。今大会前はフランスのベンゼマがバロンドールを獲得した。だからといってフランスが優勝しなかったこととはあまり関係がないように思える。(あるともいえるかもしれないが)

そもそもベンゼマは大会前に故障のためワールドカップを欠場している。バロンドールを取ったベンゼマの負傷離脱は痛いように見えるが、実際は出てくれなくてフランスにとってはよかったのではないか。ベンゼマがエムバペと共存できるようには思えない。ベンゼマが出るとなれば、ジルーかグリーズマンがはじかれるのかもしれませんが、そうするとバランスの悪いチームになるように思う。

また、今大会フランスに故障者が多かったが、逆にフランスが決勝まで勝ち上がった要因でもあると考えている。フランスが早期敗退するときは、タレントのある選手が内部分裂して、チーム崩壊するパターンが多い。今回そうならなかったのは、内部分裂するほど出場できるタレントがいなかったから。しかし、これだけ負傷者が出ても、決勝進出してしまうだけのタレントは残っていたのだから、フランスの選手層の厚さはすごい。

気になっているのはフランスの選手にアフリカ起源の黒人がやたら多くなっていること。決勝戦の後半は、ほとんどがアフリカ起源の黒人だった。やはりサッカー選手としての身体的能力という面では、アフリカ起源の黒人のポテンシャルが相当あるのだとフランスを見ていると思ってしまう。

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