ラグビーワールドカップ2023レビューその5

 ラグビーワールドカップ2023レビューその5。大会結果を改めてみると、神の見えざる手が働いていたのではないか、そんな風に感じてしまう。

今大会の結果
 優勝:南アフリカ
 準優勝:ニュージーランド
 3位:イングランド
 4位:アルゼンチン

 第10回、そしてラグビー生誕200周年となるこの記念の大会で、このような結果になったのは興味深い。私は世界最強のラグビー王国ニュージーランドが優勝し、その強さを誇示する大会になると予想していた。しかし結果は、南アフリカが史上最多4度目の優勝を飾った。ラグビーの神様が、南アフリカをワールドカップにおける最強国と認定したからと解している。そして世界最強のラグビー王国ニュージーランドを準優勝、ラグビーの母国イングランドを3位にした。アルゼンチンが4位になったのは、近年の傾向を反映、新興勢力の代表格として4位にしたのではないか。この位置にジャパンが入ることを期待・予想していたが、まだ時期尚早だったようだ。

 10回という節目の大会を終え、次回大会から各国の序列がどう変化していくのか、興味は尽きない。

 今回結果的に決勝は南半球の2カ国で争われたが、南半球と北半球の実力差は縮まっていることは間違いない。しかし、次回以降もあまり変わらないような気がしている。
 今回初めて決勝トーナメントに進出できなかったオーストラリアが次回大会のホスト国。開催国として次回大会で復活はあるのだろうか。これは予想が難しい。今のオーストラリアを見ていると復活するようには思えないが、ベスト8には絡んでくるだろう。
 大会前に世界ランキング1位を1年以上継続していたアイルランドは、この強さを維持するように思うが、次回大会もなんだかんだでベスト8どまりに終わるような気がする。
 大会前に世界ランキング5位と上昇していたスコットランドは、以前は弱いけどベスト8を死守していた。しかし最近は、強くなったのにベスト8を逃している。この傾向は変わらないような気がする。つまり次回大会もベスト8を逃すような気がする。
 それではジャパンは。これは一番難しい。次回は飛躍の大会となるのか、それとも連続で決勝トーナメントを逃すのか。近年右肩上がりで来ているが、未来は明るいとは言えない。日本は構造的な課題を抱えている。ここは別途書きたいと思います。

 しかし次回から出場国が20から24に増えるので、大会運営、レギュレーションがどうなるのかにもよるだろう。大会運営には24というのは微妙な出場国数なので、なんらかの影響があるような気がする。

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