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空を見上げる

結婚し家庭をもつことは、万人に共通した幸せではありませんが、幸せの形のひとつではあります。そして私もその形を選びました。

そんな中で夫婦にとって最後に残る繋がりってなんだろう・・・と考えた時
「呼吸」なのかも知れないと近頃思うのです。

さながらお餅つきのように「つく人」と「のす人」の相性のような

間合いがずれたら「美味しいお餅」も「味わいのある人生」も難しいでしょうし、相手のことも傷つけてしまうかも知れません。

小さな事でも、それぞれがタイミングを外してしまうと、ガッカリすることは日常でも多々起こります。

旨味のある、コシの強い人生を共にする為にも
相手のリズムや「今」を思いやる気持ちから生まれる「生きる掛け合い」は
とても大切だと思います。

その理屈ではない繋がりと同時に
お互いの緩急ある歩みを
長い年月をかけて許し合うことで
連れ合う関係性は、より強くなっていくのだろうと思います。

その間に生まれる子供との関係性も
なおさら敬愛の念を持つことが大切なのでしょう。

私も両親の無償の愛に包まれて育ちました。
そして娘たちも同じように包んでいるつもりなのですが
どんな局面でも、この連鎖で良いのだと、私の中の血の部分は感じています。

生物界では「カマキリのつがい」や「あんこうのつがい」がよく引き合いに出されます。
カマキリは交尾の後、メスがオスを栄養源として食べてしましますし
あんこうはメスの体の一部となって、これもメスの栄養源となります。

すべては、母親と子供が生き延びるためだけにです。

ここまで極端ではないにしろ
自分が誰かに与えて貰った愛情は
誰かに返していけたらと思います。

生きるって面倒なことです。
それなのに自分よりも優先できる誰かをもつということは
相手のかかえる面倒も
ときに背負う覚悟をもつということになります。

しっかりとした核が、自身の中で生きていれば
あとはニコニコして家族の中で暮らしていきたいものですが

さりとて思うように杵が持ち上がらない、私ならではのズレた呼吸・・・

あとはお天気に任せます!
見上げた空は、いつも悠々。


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