見出し画像

おじいちゃんと再会

足関節脱臼骨折から85日目
リハビリ39回目

本日も朝から太陽がギラギラ照りつけている。そしてリハビリの日。

前回から、病院まで自分で運転している。運転中の足の違和感はほとんどないが、まだ長距離の運転は控えている。

11:00
リハビリ室前の椅子で待っていると、理学療法士さんがやってきた。

荷物を置くと、廊下を一往復歩いて、歩行状態の確認をしてもらう。

「だいぶいいですね。」

とのこと。先週の筋肉痛を経て、少しは筋力がついてきたのかな。でも自覚はほとんどないのだが・・・


横になって、右足のマッサージ。
すると、いつもより浮腫んでいると言われる。念入りにマッサージを施してくれた。

理学療法士さんが、足のどの辺りをマッサージしているのかを、上体を起こして見せてもらう。

今までも真似して、自宅で足首周辺を揉んだりさすったりしてみたことはあるが、理学療法士さんがやるほどの効果がないのである。

それは、もちろんな話なのだが、少しでも自宅で浮腫みを軽減したい気持ちで、理学療法士さんがマッサージしているところを見せてもらった。

ちょっとしたコツも教えてもらったので、自宅でもやってみよう。


そして恒例の筋トレ。
足首周りの柔軟運動と、ビー玉を足の指先で摘むリハビリをした後は、階段を使ってのリハビリ。

階段の下りは、まだ手すりがないと不安定なので、実践運動をする様だ。


リハビリ室の一角にある、練習用の階段。松葉杖の練習で、幾度となくお世話になったところ。

その最下段で、下りの足の運びを確認する。

両手は手すりに添えて、右足を残し、左足を1段下に下ろしてみる。

右足首が十分に曲がらないのと、右大腿部の筋力の弱さもあってか、左足が下に着地する前に、右足の踵が浮いてしまい、耐えきれず左足が「パタン」と落ちる様に着地してしまうのだ。


そこで、左足をなるべく「パタン」と落とさないように耐えて、左足先を着地させるように、左足を下ろす。そしてまた上段に戻す動作を20回行った。

それを2セット行うと、少しずつ「パタン」着地から、足の指先着地ができる様になってきた。でもまだ、手すりは不可欠。

今度は病院の本物の階段で、動作の確認。最初より良くはなっているものの、後半になると「パタン」下りになってくる。

右足の筋力アップは相変わらず大きな課題。前回、筋肉痛になったからと喜んでいたが、まだまだ筋肉は足りていないのだ。


リハビリ室に戻って、次回の予約をしていると、お隣りでリハビリをしていたおじいちゃんが話しかけてきた。

「もう、どこも悪くないくらい、歩けてるじゃないか。」


実は、リハビリが始まった時に気がついていた。このおじいちゃんの存在を。先週、必死に片足で立ち上がりをしている私を見て、応援してくれたおじいちゃんだった。

黒のニット帽を被っていて、印象的で覚えていた。今日もその黒ニット帽を被っていたので、先週言葉を交わしたおじいちゃんだと気がついた。

「ここまで歩けるまでに、けっこうかかりましたよ。」

と返事をする。

おじいちゃんの担当している、理学療法士さんから、

「お知り合いなんですか?」

と聞かれたので、いきさつを話した。
おじいちゃんは、身体のどこが悪くてリハビリをしているのかはわからない。今度また会えたら聞いてみようかな。

「リハビリ頑張ってくださいね。」

とおじいちゃんに声をかけてリハビリ室を後にした。

また次回も同じ時間の予約なので、おじいちゃんと遭遇できるかも。


小さな楽しみができた。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?