目覚め

目の前が暗い。暗いけれども自分の身体の輪郭が分かるという戸惑いがある。
これはどういう事なのか。
考えても仕方ないか。
とりあえずは、起き上がるか。
どうやら寝ていたか、私は倒れていたらしい。しかし、服や肌やらには汚れが無い。
うん?ただ、ここが本当の地面なのかどうかも怪しく、またわかっていない。
ここは、どこなのか。
自分は何なのかも知らない。
あぁ知らない事だらけだ。
なんなのだ。ここも、自分というナニカも。
思考を巡らせて、迷いつつも歩く。 
そう、闇の中をここが何なのか、方向もわからずに歩く、歩き続けている。
そして、何かが見えてきた。
誰かが、何かを囲っているらしくて、それはゆらゆらとしていた。
本能では、そのゆらゆらな何かは暖かそうだが、逆に危ないかもしれないという感覚もあった。
その誰かは、そのゆらゆらを見つめてはいたが、
私の方へ顔を向けた。
その誰かは私の姿をひと目みて、何を思って
呟いたのか、尋ねたのか
こう切り出してきた
『おぉ、随分と可愛い姿してんなぁ。どうしたものかねぇ』
と。
えぇ?可愛い姿??
どういう事だ?
〜続く〜






[あとがき]
短いですが、書きました。
男が投げかけた言葉、主人公は何なのか?
それは次回へ続きます。そして更に謎が、出てきちゃいますよ。


 

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