呉賢司

会社経営者。華僑。 趣味:絵画(日本画・水墨画)、古書・古写真・絵葉書収集、中国茶・中…

呉賢司

会社経営者。華僑。 趣味:絵画(日本画・水墨画)、古書・古写真・絵葉書収集、中国茶・中華料理

最近の記事

北京

正陽門:北京市内の南方の城門 中華門:1954年に取り壊された 天安門:紫禁城の第一門 午門:紫禁城の第二門 景山公園 中南海

    • 中国 美術工芸

      美術工芸の代表的なものとして、紫檀彫刻と絹織物があげられる。 紫檀彫刻は、置物の台や机、卓、椅子、書棚、鏡台、墨台などに見られる。 産地(かつて)として、上海、蘇州、杭州、広東の中部・南部があげられる。 紅木と紫檀の見分け方としては、木目や硬度で判別するという。 絹織物や刺繡の有名な産地としては、蘇州、杭州があげられる。 その他、景泰藍(銅製の七宝焼)や陶磁器等がある。

      • 文房具

         絵を書くのを趣味とするものとして、道具はやはり重要である。  古来より、文房具の優なる物として下記がある。 1:龍尾の硯~安徽省歙州(きゅうしゅう)の龍尾山産 南唐時代から優秀な硯であり、現在その中で特に有名なのは、羅紋、眉紋、金星、金暈、魚子の五つ。 2:李延珪(りていけい)の墨~安徽省の徽墨(きぼく) 3:澄心堂(ちょうしんどう)の紙~安徽省の宣紙(せんし)  あと、筆は浙江省湖州の「湖筆」。  一生モノとして探してみようか。

        • 龍井茶(ロンジン)

           龍井村一帯は旅先のおすすめスポットである。近くには西湖があるし、美味しいお茶も飲める。  龍井茶は緑茶の王様と言われているが、戦前の書物に、産地別の優劣について書かれているものがあった。   龍井茶は、雲・龍・獅・虎の四区のものが優れているとされる。 雲は、五雲山一帯の里中であるが、海抜が最も高く、春分の時には既に発芽していおり、これを明前茶と言う。 龍は、龍井の里中で、土壌が肥えていて、茶の佳なるところで、一旗一槍で収穫される。 獅は、獅子峰一帯の地で、葉色が若

          蔵書

           古書好きな私であるが、蔵書票や蔵書印なども作ってみたいと思っている。  歴史を紐解いてみると、中国における蔵書の歴史は長く、先秦時代には商王室蔵書や周王室蔵書、諸侯蔵書、最古の個人蔵書などが存在していたことが知られている。  蔵書楼は今で言う図書館であるが、清朝末期に見られた代表的なものは、 下記である。 ・浙江省陸心源〜「皕宋楼」 ・浙江省丁氏〜「八千巻楼」 ・山東省楊氏父子〜「海源閣」 ・江蘇省瞿氏〜「鉄琴銅剣楼」  現存している中国最古の書庫として、明代に建てら

          名手 呉観岱

           私は呉昌碩のファンであるが、もうひとり、無錫出身の呉観岱という 名手がいた。  呉観岱の画家としての育ての親は、廉南湖(れんなんこ)。 廉南湖は京都にも寓居していたこともあり、犬養木堂が彼に贈った大進坊祐慶の太刀はその詩とともに彼が珍蔵するところとして知られている。   呉観岱は、夜中といえども、興に乗じると、左手に燈を執り、右手で揮毫點染するのを常としたとされる。まさに芸術の天地に生きたような人であったそうだ。  呉観岱の作品はネット上でしか見たことがないが、線は素

          名手 呉観岱

          中国の庭園住宅

           中国の庭園住宅の特徴として、樹林老木があることがあげられる。 槐樹(かいじゅ)は昔大臣の家のシンボルであった。  さらに、太湖石や大理石など石材を沢山用いる。古色がついてくるほど品格が増す。池の中に池亭(ちてい)があり、中洲の岩ぐみの上などから蓮池を隔てて眺められるように設置される。門は家の入口の大門以外に、庭園池畔に小門、中門があり、太湖石を積み上げ天然の石門のようなものをくぐらせるようにしたものもある。  庭路にモザイク歩道がある。その図案には盆栽式の蘭の形、菊の形

          中国の庭園住宅

          印材

           印材は文人墨客と密接な関係がある。戦前あたりは収集家も多くいたようだ。  福建省牛原にある田黄寿山で採掘される寿山石の優品が田黄、田白。 田黄石は印材の王者とされる。他に印材としては、 魚脳、黄蝋、青玉、鶏血石、白蝋、松樹石、瑪瑙、紅玉などがある。  印材趣味は、自然石を印材に仕立て、印面に朱字白字を刻したり、側面に刻者の銘を入れたり、良質珍品を楽しむもの。    印材を買ってきて、自分で篆刻してみる。文字の研究もおもしろい。

          廬山

           廬山が世界的な名山であることはよく知られている。 特徴としては、 1:天然美に富んでいる 2:夏季の避暑地として認知されている 3:古くから文学者や芸術家の趣味又は研究上の好適地とされている ことがあげられる。  廬山は江西省に位置する。山東省の泰山よりも規模が雄大であり、奇抜な山の峰を有する。また揚子江や鄱陽湖(はようこ)が控えており、山水が豊かである。   写真は、戦前の廬山 御碑亭。太祖朱元璋が詔を発して建てた。  また廬山の東南には、五老峰という天然の絶壁