石ノ森章太郎と金属恵比須(プログレッシヴ・エッセイ 第30回)
答えは「石ノ森章太郎」。
石ノ森の名前を初めて聞いたのは、記憶の限り「第11回アメリカ横断ウルトラクイズ」の問題だった。1987年、小学校1年の頃。「固い人」のイメージで「漫画家」のイメージはなかった。
1988年、テレビ番組「じゃあまん探偵団魔隣組」にハマった。日曜朝9時の子供向け番組。後続番組は「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」、島崎和歌子の出世作「魔法少女ちゅうかないぱねま!」、「美少女仮面ポワトリン」と人気番組となる。すべて原作は石ノ森章太郎。同時期には「仮面ライダーBLACK」でライダーが復活、これも石ノ森だ。
「石ノ森章太郎は特撮の人」と思っていた。
漫画家であると知ったのはだいぶ後のこと。
2022年、金属恵比須は石ノ森章太郎作詞の「ゴーゴー・キカイダー」を編曲することとなった。
そのご縁で宮城県に訪れた。石巻と登米。
『ボクはダ・ヴィンチになりたかった』という本人による書籍を購入した。
石ノ森章太郎は宮城県立砂沼高等学校に入学。卒業までに関係を持った部活は、美術部、柔道部、演劇部、音楽部、新聞部、文学部と多岐にわたる。
様々な興味を持つことで様々な部活へののめり込みの原動となったようだ。この姿勢を貫いた理由は、
とある。
漫画とは「デフォルメの芸術」であり、「内容に広がりと奥行きを持たせるには、あらゆるジャンルに興味を持ち、あらゆるジャンルの表現方法を取り入れる必要がある」。そのためには「レオナルド的な力」が必要だという。
と述べている。石ノ森にとっては、ひょっとしたら漫画は手段に過ぎなかったのかもしれない。
金属恵比須の発想も近い。
2024年のライヴ開催回数はたったの2回で8月に今年のライヴをすべて終えている。しかしその後も京料理とのコラボ企画やトークイベントなど、音楽表現以外の活動を画策している。そのほか、レコードショップと売場づくりの提案もしていきたい。
と石ノ森は述べている。この本が出版されたのは1983年。そして現代。さらに多様なメディアが登場し、あらゆるメディアミックスが行なわれている。そんな今だからこそ響く言葉かもしれない。
「金属恵比須はトークの人」
と思われても一向に差し支えない。ギターよりも喋る方が得意だからである。
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金属恵比須の大忘年会
トークイベント
「最強ライヴ盤決定戦!」
ゲスト:塚田円(那由他計画、元プロビデンス)
+新メンバー"X"
2024年12月7日 土
12:30開場 13:00開演
新宿 ROCK CAFE LOFT is your room
11/17『茶室で嗜む「紅葉狩」』
「金属恵比須」と京風会席料理店「清流庵」のコラボ!
金属恵比須ファンの店主が作る京料理「紅葉狩」を「紅葉狩」を聴きながら、茶室で!
限定6名様!
稲益&ロクロウも参加!
12/11発売のライヴアルバムver「紅葉狩」をどこよりも早く聴ける!
問い合わせ 横浜 白楽 清流庵
電話07048100039
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