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満月の夜は、家族円満たこ焼き大会!

 かつて「渡り陶工」と呼ばれる陶工たちがいた
 彼らは焼き物の産地で修行し、渡りをくり返す
 ことで技術を磨き新しい技法を生み出したのだ
 彼らは時代に革新をもたらしたのである…

そんな渡り陶工へのリスペクトからスキマバイトで渡りをくり返す中年女子のバイトエッセイです

渡りのバイター#33
秋、私の暮らす街

私の暮らす街には大型の公園があります。
大学から親元を離れてこの街で暮らし、
はや20余年があっという間に過ぎ去りました。
学生時代は犬を飼っていたので、毎日この公園に朝夕散歩に行き、
子どもが小さかった頃は毎週末出かけました。
今も友人や夫と散歩に行ったり
イベントもよく開催されるので食フェスや音楽イベントへも身軽に出かけています。

まさに都市計画にパークあり。です。
そう、ここはNYでいうセントラルパーク。笑
インバウンドやコロナを経て進化し続けるこの公園を暮らしの中心できるのはこの街に住む特権なのです。

パークビューホテルのキッチン

ここ数年、公園の周囲には大型のホテルが数軒オープンしました。オープン当初はコロナの真っ只中で
皆さん大変なご苦労があったと思いますし、
今は一転オーバーツーリズムの人手不足。
そんな中、スキマバイトに近くのホテルのキッチンを発見し、働きに行くことに。
ここはコロナ時分に地域振興のキャンペーンで泊まりに来たこともある素敵なおしゃんホテル。
ホテルの調理場もいくらかスキマバイトで経験値をあげたので意気揚々と向かいました。

超フレンドリー
やっぱりイケメンは性格がいい!

お仕事はライブキッチンで炭焼きを担当するなど割とハード。やはり未経験者歓迎は信用できないな。笑
しかしながら、バイトマスターを目指す身としてはまたスキルを上げてしまうな…と楽しく汗だくで色々焼きあげてやりましたよ。
皆さんとっても忙しいのですが、今までで1番職場の雰囲気がよく、若いホールのスタッフがキッチンに追加のお料理を取りに来ては、
全然終わりが見えなーい!!と、悲壮感を明るく叫んでいかれます。
そんな中に若手ロックバンドのボーカリストのような可愛らしいイケメンを発見。
本当にムードメーカー、最近はコミュ力お化けって言うんですよね。
忙しすぎてイラッとするおじさん、おばさん達も彼が通った後はふんわりお花畑になるのです。

ええ子が育っとる!

日本の未来に希望を感じましたよ。うむうむ。

そんなこんなで早朝6時から寝静まる家族を起こさぬようにバイトに行き、昼に戻ってジムの筋肉トレーニングレッスンへ。
お風呂も入って完璧リア充な休日を過ごしたのです。

バイトは趣味なので

が、家で拗ねてる人がいる…
そう、取り残されたかまってちゃん夫。
彼は普段、休日は仕事な事が多いのですが今月は割と暇なので、家にいたのです!知らんがな。
と、思いますが、バイトもジムも趣味なので
忙しぶると、ややこしい。

夕方から庭でたこ焼きでもする?とご機嫌を取っておきます。

有りよりの有り!

奥から息子がかぶせてきやがる。がーん。
めっちゃめんどくさいやーん。

でも、趣味ですからバイト。仕方ありません。
今日は満月。
まんまるタコパで家族も円満です。
酔っ払って一番楽しんでたのも私です。笑

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