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プーチン氏、24年ぶり訪朝

ロシアのプーチン大統領は19日未明(日本時間同)、北朝鮮・平壌を24年ぶりに訪問した。同日に金正恩(キム・ジョンウン)総書記と首脳会談を開き、軍事協力の拡大や経済連携の強化について協議するとみられるとのこと。

要約文

ロシアのプーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問し、金正恩総書記と軍事協力や経済連携について話し合いました。両国は会談後、包括的なパートナーシップ条約を結ぶ予定です。

プーチン氏の訪朝は、ウクライナ侵略を巡る米欧との対立に対抗するためのものとみられます。ロシアは北朝鮮からの武器調達の見返りに食料支援を続けています。また、プーチン氏はウクライナからの軍撤退を停戦の条件とし、ウクライナ側は強く反発しています。

NATO事務総長、対北朝鮮「ロシアの核開発支援を懸念」

NATOのストルテンベルグ事務総長は、ロシアが北朝鮮のミサイルや核開発計画を支援する可能性を懸念しています。
ロシアのプーチン大統領の北朝鮮訪問は、両国の緊密な関係を示すものとされています。ストルテンベルグ氏は、安全保障が地域ごとに分けられない現代において、NATOがアジア太平洋地域のパートナーとの協力を強化する必要性を強調しました。

G7は、中国がロシアの継戦能力を支えることへの制裁を強化し、兵器製造に必要な半導体や部品の輸出に警鐘を鳴らしています。ストルテンベルグ氏とブリンケン米国務長官は、ロシアが中国からのデュアルユース品に依存して戦争を続けていると指摘し、中国、北朝鮮、イランがロシアを支援していると述べました。

北朝鮮がロシアの「武器工場」化

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問した目的には、軍事協力の深化が含まれています。ロシアはウクライナ侵攻に対抗するため、北朝鮮から大量の武器を調達しており、北朝鮮はロシアの武器工場の役割を果たしています。韓国の調査によれば、北朝鮮からロシアへのコンテナ輸送は少なくとも1万個に達し、500万発近い砲弾が含まれているとされています。

北朝鮮は近年、改良型の短距離弾道ミサイルをロシアに供給しており、これらのミサイルはウクライナに対して使用されています。プーチン氏はウクライナ侵攻の長期化を視野に入れており、ロシアは北朝鮮との連携を強化しています。北朝鮮はロシアからの先端兵器の支援を期待しており、軍事力の向上を目指しています。

感想

戦争が長期化することは、地域や世界の安定を揺るがす重大な問題です。NATOの懸念にあるように、ロシアと北朝鮮、中国、イランとの連携が強まることで、新たな対立が生まれ、国際社会の緊張が高まることが予想されます。こうした状況は、戦争が一地域にとどまらず、グローバルな影響をもたらす可能性があるため、私たち一人ひとりにとっても無関係ではありません。

NATO側の視点だけでなく、ロシア側の立場に立って物事を見ることも重要です。ロシアは自国の安全保障と影響力を維持するために北朝鮮や他の権威主義国家と協力を強化していると考えられます。これには、ロシアが感じる西側からの脅威や、経済制裁による孤立から抜け出すための戦略的選択が含まれます。ロシアがなぜこうした行動を取るのか、その背景と理由を理解することは、対立の解消に向けた建設的な対話を促進するために必要ではないか。

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