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小林製薬 株価ストップ安

小林製薬は25日、健康被害の恐れがあるとして自主回収を決めた紅麹(こうじ)原料を含む機能性表示食品を摂取した20人の入院が新たにわかったと発表したとのこと。

売り気配で推移し、大引けで制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前週末比1000円(16.51%)安の5056円だが、どんな事業をやっているか調べ、下がったこのタイミングで購入する価値があるか考察する。

紅麹食品摂取で入院26人に

小林製薬が紅麹原料を含む機能性表示食品の健康被害が疑われることから、自主回収を決定しました。これにより新たに20人が入院し、合計26人が健康被害を報告しています。この食品の摂取による腎疾患などの症状が出た可能性がありますが、製品と健康被害の関連性はまだ確定していません。小林製薬は回収に約18億円を見込むとしつつ、他のメーカーへの影響範囲は不明です。一方で、株価はストップ安に落ち込みました。政府は健康被害の拡大防止と原因究明を進めています。

小林製薬、中国の生産拠点に新棟

小林製薬は、中国の合肥市にある生産拠点に60億円以上を投じて新棟を建設しました。この新工場は、新型コロナウイルスの影響で需要が増した「熱さまシート」やカイロを増産する目的で、4月中旬に操業を開始します。新棟の建設により、生産能力は2.7倍に増加し、年間6億枚の「熱さまシート」を生産できるようになります。この拡張は、中国での売上高増加に対応し、国際事業売上高を今後数年で大幅に増加させることを目指しています。また、同社はタイのバンコクにも現地法人を設立し、「熱さまシート」の生産を計画しています。

参考

小林製薬の熱さまシートは海外でも人気があります。これらの製品は、日本国外でのオンラインストアや小売店で広く販売されています。例えば、Japanese TasteやYamiなどのサイトでは、小林製薬の冷却ジェルシートが特に大人向けに販売されており、その快適で安定した冷却効果が約8時間続くと評価されています。また、マレーシアにおける小林製薬のウェブサイトでは、「KOOLFEVER」冷却ジェルシートについて詳細な情報が提供されており、発熱、頭痛、歯痛、暑い日や蒸し暑い夜、運動後のほてりなど様々な状況での使用が推奨されています。これらの製品は、使用が簡単で、冷蔵保存することなく即座に使用でき、症状の緩和に役立つとされています。

TVCMなしでも大ヒット誕生

小林製薬は2023年に、フェムテック、デジタルヘルステック、D2C事業に注力し、2030年までに売上高80億円規模の新規事業を創出するという目標を掲げました。その基盤としてCDOユニットを新設し、デジタル変革を推進しています。従来の物理的製品販売に加え、デジタルを活用したサービス創出や商品販売への知見を深め、新製品や業務改善のアイデアを年間約5万7000件集めるなど、企業文化の変革に取り組んでいます。このデジタル変革により、TVCMを使用せずともヒット商品を生み出すことが可能になっています。デジタルマーケティングの担当者を置くことで、SNSなどのデジタルメディアを活用したマーケティング戦略も試験的に導入されており、製品の認知度向上や新規顧客獲得に貢献しています。

「ブルーレット」など5〜15%値上げ

小林製薬は、3月1日出荷分から「熱さまシート ジェルでひんやりアイマスク」2品目、4月1日出荷分からは「液体ブルーレット(つけ替用)」を含む106品目の日用品など合計108品目の出荷価格を5〜15%引き上げると発表しました。この値上げは、原材料価格と物流費の上昇によるもので、「液体ブルーレットおくだけ除菌EX(つけ替用)」の希望小売価格は352円から379円に変更され、容量は70ミリリットルから67ミリリットルに減少します。

消臭・芳香剤、コロナ特需霧消

消臭・芳香剤市場は、新型コロナウイルスの巣ごもり需要の反動で落ち込んでいましたが、最近では売り上げに下げ止まりの兆しが見え始めています。コロナ禍後の在宅時間減少により部屋のにおいへの関心が低下し販売が減少していたものの、付加価値をうたった商品が徐々に増えています。特に、睡眠や若者層への期待が高まっており、睡眠向けや若者をターゲットにした商品が市場拡大につながる可能性があります。消臭・芳香剤の従来の購入者層は中高年層でしたが、20〜30代の使用率の向上が今後のカギとなりそうです。また、各社は睡眠に着目した新商品を相次いで投入しており、香りで安眠空間を作る商品などが注目されています。市場規模は縮小傾向にありますが、寝室などの使用が少ない空間への提案や機能性をうたった商品の開発で新たな需要の開拓が期待されます。

経営状況等

楽天証券引用
楽天証券引用

感想

素人の考察だが、小林製薬は資本がとても安定している。自己資本比率が76%あり、自己資本が2000億以上ある。このことより、今回の紅麹による損害が仮に200億でても、そこまで会社経営に影響はないだろう。一方、主力商品であるブルーレットなどをきちんと値上げをしており、また消臭、芳香剤分野もエステート並び、国内トップを走っている。なお今回の件でブランド力に影響はほとんどないと見ている。
海外事業や、ヘルステックにも力を入れており、もう少し様子を見る必要はあるが、底値で買うことができたらリターンは期待できると思われる。

感覚的な問題だが、、4500なら買っても良く3500なら買うべき水準だと思う。明日の株価の動きにも着目したい。

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