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人類寿命250歳⁉️

米ロサンゼルスに住むブライアン・ジョンソン氏(46)は、フィンテック企業を8億ドル(約1200億円)で売却して大富豪になった。次に生涯の目標にしたのが「死の超越」とのこと。とても興味深い記事なので取り上げる。

またヘルスケアの分野も進歩が著しいので最新のニュースを取り上げる。

日経記事の要約文

この記事は、現代の若返りと長寿技術の進歓迎とそれに伴う社会的・個人的な課題に焦点を当てています。アメリカの大富豪が年間200万ドルを投じて若返りに挑戦し、人類の寿命を250歳以上に延ばすことを目標とする研究が進んでいます。毎日100錠以上のサプリメントを摂取し、健康的な生活習慣を心がけることで老化を遅らせる試みが紹介されています。また、AIや遺伝情報を活用して個人の健康管理を促進する技術も登場しています。しかし、これらの技術がもたらす副作用や、生きがいを見失う人々の問題も指摘されており、技術の進歩が人間の欲望をどこまで満たすことができるのかという問いかけがなされています。

最近のヘルステックのニュース

信越化学、医薬向け素材の生産倍増

信越化学工業は、医薬品に使用される特殊なセルロース誘導体の生産能力を約100億円の投資で2倍に増やします。この増産は2026年に新潟県上越市にある直江津工場で新設備が稼働することにより実現します。この素材は、体内で薬剤が吸収しやすくなるという特徴を持ち、信越化学はこの分野で独占的な提供者であると考えられています。増産されるセルロース誘導体は、薬が腸まで届く機能を持つもので、これにより信越化学は先端医薬品の需要を取り込むことを目指しています。また、この投資は医薬品の添加剤市場が今後年率5%で成長し、2030年には2023年比で43%増の28億ドルになると見込まれている中で行われます。信越化学はこの動きを通じて、医薬品向けビジネスのさらなる拡大を図っています。

エーザイ、アルツハイマー病に出資

エーザイは、アルツハイマー病の早期診断を可能にする技術を開発している米国のバイオ企業C2Nダイアグノスティクスに最大1500万ドル(約22億円)を出資しました。この技術は、微量の血液からアルツハイマー病を診断できるもので、現在主流の検査方法に比べて患者の負担が少ないことが特徴です。エーザイはこの出資を通じて、C2Nの技術の実用化と利用拡大を支援し、自社のアルツハイマー病治療薬の普及に貢献することを目指しています。

アルツハイマー病とは?

アルツハイマー病は、進行性の神経変性疾患であり、最も一般的な認知症の形態です。この病気は、脳内での異常なタンパク質の蓄積により、神経細胞が徐々に死滅することで特徴付けられます。主な症状には、記憶喪失、思考能力の低下、判断力の喪失、言語能力の低下、そして日常生活を送る能力の低下が含まれます。アルツハイマー病の進行は徐々に起こり、症状は時間とともに悪化します。現在、この病気の根本的な治療法はありませんが、症状の管理や生活の質の向上を目指した治療が行われています。アルツハイマー病の原因は完全には理解されていませんが、遺伝的要因、生活習慣、環境要因が複合的に関与していると考えられています。

武田、主力の大腸炎治療薬を増産

武田薬品工業は、潰瘍性大腸炎やクローン病治療薬「エンティビオ」の生産を増強するため、約70億円を投じて山口県の光工場に新製造ラインを稼働させました。この新ラインにより、エンティビオの年間製造量を3倍以上に増やし、2024年4月から出荷を開始する予定です。この拡張は、世界的に高まる需要に対応し、安定供給と品質保証を強化する目的があります。また、技術者の教育にVRを導入し、製造プロセスの効率化と品質管理の強化を図っています。これにより、無菌環境での作業能力が向上し、ヒューマンエラーの削減と早期の誤作動察知が可能になります。武田は、患者に対して安定的に高品質な製品を供給する体制を強化することを目指しています。

クローン病とは?

クローン病は、消化管に慢性的な炎症を引き起こす疾患であり、炎症性腸疾患(IBD)の一種です。口から肛門に至る消化管のどの部分にも影響を及ぼす可能性がありますが、特に小腸の終わり(回腸)と大腸の始まりの部分に多く見られます。

クローン病の主な症状には、腹痛、激しい下痢、疲労、体重減少、栄養不良などがあります。炎症は表面だけでなく、消化管の複数の層にわたって発生することが特徴です。この病気は発作と寛解の周期を繰り返すことが多く、現在のところ治癒する方法はありませんが、薬物療法や手術によって症状の管理と生活の質の改善が図られます。

クローン病の正確な原因は不明ですが、遺伝的要因、自己免疫反応、環境的要因などが複合的に関与していると考えられています。患者は定期的な医療フォローアップと治療調整が必要になります。

そーせい、点眼液が米国で承認

そーせいグループは、以前に売却した子会社アクティバスファーマが開発した点眼液が米国で製造販売承認を受けたと発表しました。この承認により、そーせいは台湾のフォルモサ・ファーマシューティカルズからマイルストーン収入として約3億7600万円を受け取ります。この点眼液は白内障手術後の炎症や痛みを治療する薬で、そーせいは2017年にアクティバスファーマをフォルモサに売却していました。売却契約には、開発進捗に応じたマイルストーンやロイヤルティー収入が含まれています。

製薬ガルデルマ、時価総額3兆円

スイスの製薬会社ガルデルマ・グループは、3月中にスイス証券取引所に上場予定であり、上場時の時価総額は約3兆円(200億ドル)になると見込まれています。ガルデルマは、皮膚科領域に特化し、敏感肌用スキンケアブランド「セタフィル」をはじめ、にきび治療薬やヒアルロン酸注入剤などを提供する企業です。1981年にネスレとロレアルの共同出資で設立され、2019年にはスウェーデンの投資ファンドEQTの傘下となりました。皮膚科市場の成長が期待される中、ガルデルマは継続的な売上高の伸びを見込んでおり、上場を通じて23億ドルを調達し、借入金の返済などに資金を使用する計画です。この上場は、欧州市場における2024年の大型案件の一つとなる見通しです。

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