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ビットコイン6万ドル突破

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインが米東部時間28日、6万ドルの節目を上回った。米コインデスクによると6万ドル台乗せは2021年11月以来、約2年3カ月ぶり。ビットコインで運用する上場投資信託(ETF)を通じマネーが流入し、23年末比で4割高と急騰しているとのこと。

日経新聞の図引用

ビットコインの盛り上がり

この記事は、ビットコイン価格が約2年3ヶ月ぶりに6万ドルを突破し、前年末比で40%上昇したことについて報じています。この急騰は、ビットコインを対象とする上場投資信託(ETF)への資金流入によるもので、特に1月に米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFの上場を承認して以来、投資家の関心が高まっています。ETFによって、通常の証券口座を通じてビットコインに投資できるようになり、これが新たな購入需要を生み出しています。また、ビットコインの希少性を高める半減期イベントが近づいており、これも価格上昇の一因となっています。他のリスク資産の価格上昇も、仮想通貨への投資家のリスク許容度を上げていると指摘されています。

ドル支配に不穏な風穴

この記事は、ビットコインとその地下経済への影響、およびドル支配への潜在的な挑戦について論じています。2024年1月、北朝鮮支援のハッカー集団ラザルスグループが100万ドル相当のビットコインを引き出し、資金洗浄を目的とした送金が行われたことが話題になりました。北朝鮮は仮想通貨を外貨獲得の手段としており、2023年には少なくとも6億ドルの仮想通貨を盗み出しました。ロシアやイランなど、経済・金融制裁を受けている国々もビットコインを使用し、制裁を回避しています。

ロシアのダークウェブでは、ビットコインを使用した活発な取引が行われており、盗んだ個人情報や武器などを違法に購入する際に利用されています。このような取引は、ビットコインがマネーロンダリング対策の監視から逃れる手段として使われていることを示しています。一方で、ビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドルなど、制裁を受けていない国々でもビットコインが魅力的な選択肢と見なされています。

記事は、ビットコインやその他のデジタル通貨がドルの支配に挑戦し、国際金融システムの一部を形成する可能性があるものの、その価値の不安定さから基軸通貨となる可能性は低いと結論付けています。しかし、ビットコインがドル支配に風穴を開け、制裁や規制を骨抜きにするリスクは残っています。ドルの未来には、デジタル通貨の台頭と技術進歩がもたらす可能性も含め、不確実性があります。

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