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クボタの躍進!

クボタの建設機械事業が世界で躍進しているとのニュースがあったので取り上げたいと思う。
10年で1兆1676億の売り上げが、3兆207億円まで伸び、建設機械の割合が9.1%から21.2%まで増加したとのこと。

日経新聞の図引用


クボタ、小型建機1兆円目指す!

この記事では、クボタの小型建設機械事業の成長戦略について解説されています。米国のインフラ投資の追い風を受け、クボタは2023年12月期に建設機械の売上が6000億円を超え、5年以内に1兆円達成を目指しています。特に、独自開発の小型建設機械が成長をけん引しており、大手競合とは直接競合せず市場を拡大しています。米国カンザス州の工場では追加投資による生産能力の増強が行われています。クボタは小型機械に特化し、米国ではコンパクト・トラック・ローダー(CTL)やミニバックホーを中心に市場を開拓してきました。この戦略は、大手競合との直接競争を避け、小型機械のニッチな市場での成長を目指すものです。クボタは、これらの成長を支える技術や市場戦略を地道に育て、2030年には小型建機市場でのシェア30%達成を目標に掲げています。

クボタ、インドから世界へ

この記事では、クボタがインド市場を起点に世界展開を加速している戦略を紹介しています。2022年4月、クボタは約1400億円を投じてインドのトラクターメーカー、エスコーツを子会社化し、インドとアフリカ市場の攻略に乗り出しました。日本式の製造ノウハウとインドのコスト競争力を融合させることを目指しています。

エスコーツクボタは品質管理を日本流に徹底し、良品率を大幅に向上させました。クボタは、この買収を通じてインド市場でのシェア拡大を図り、アフリカ市場への拠点としても位置づけています。また、マルチ・スズキの会長であるバルガバ氏の支援を得て、クボタとエスコーツの協力体制を強化し、インドと海外市場での成長を目指しています。

クボタはエスコーツと協力して新製品「ワールドマックス」トラクターを開発し、品質とコストの改善に努めています。この戦略は、インド市場でのシェアを現在の12%から2023年に24%に増やすこと、そしてインドからの調達比率を現在の10%から30%に高めることを目標にしています。バルガバ氏は「世界で売れるものをインドで作る」という方針のもと、エスコーツクボタの成功を通じてクボタのグローバル戦略を加速しています。

日経新聞の図引用

クボタ「GAFAにとられるな」

クボタは自動運転農機の開発を急速に進めており、これを農機市場の将来を左右する重要な技術と見なしています。食糧需要の増加と農業従事者の減少を背景に、エヌビディアなどの半導体大手との提携を深め、自動運転技術の開発に力を入れています。CESで電動自動運転農機を披露し、新たなパートナーを求めています。

クボタは、大手テック企業や農機メーカーのディアなどとの競争に対抗するために、今後5年間で5000億円を研究開発に投資する計画です。また、新たな「グローバル技術研究所」を開設し、農機のバッテリー開発も自社で行う方針を立てています。

この動きは、世界人口の増加と食糧需要の上昇、農業労働力の減少というメガトレンドに対応するためであり、クボタは100馬力以下の小型農機に焦点を当て、群制御技術や車輪ごとの独立したモーター制御を用いて競争に挑むとしています。ディアとの競争ではなく、得意な小型農機市場で世界ナンバーワンを目指す戦略を掲げています。

日経新聞の図引用

参考

日経新聞の図引用

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