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円安はどうなる!?

4月1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=151円60〜70銭で取引を終えたとのこと。
このトレンドはどうなっていくのか、いくつか記事を取り上げたいと思う。

円相場下落 米製造業の景況感改善

この記事は、ニューヨークの外国為替市場における円相場の動きについて報告しています。米国の製造業景況感の改善という経済指標の発表を受けて、円相場は下落し、1ドル=151円60〜70銭で取引を終えました。米国製造業の景況感が改善し、インフレの沈静化には時間がかかるとの観測が広がったため、米長期金利の上昇と日米金利差の拡大が予想され、円売り・ドル買いが優勢になりました。また、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ回数が想定より少なくなる可能性が示され、円は対ユーロでも動きがありましたが、最終的には円高・ユーロ安で取引を終えました。

日銀前総裁、足元の円安「行き過ぎ」

日本銀行の前総裁、黒田東彦氏は、米コロンビア大学での講演で、3月に日銀が決定したマイナス金利政策の解除を金融政策正常化への第一歩と評価しました。同時に、現在の円安が行き過ぎであると指摘し、将来的に円高への回帰を予測しました。黒田氏は、為替介入の可能性や米国の利下げ予想による日米金利差の縮小を通じての円安修正を示唆し、1ドル=130円程度までの円高進行の可能性に言及しました。また、マイナス金利の解除による経済への影響は限定的であり、政府債務への影響には時間がかかると述べ、政府と国会に長期的な対応を促しました。黒田氏は、2024年の経済成長が潜在成長率を上回ること、自身の大規模緩和政策が日本経済に寄与したことを振り返り、最終的に外部環境の変化が物価目標達成の可能性を高めたと指摘しました。

円高、円安のメリット

円高や円安それぞれには、異なるメリットがあります。これらの状況を理解するには、まず為替レートがどのように経済に影響を与えるかを知ることが大切です。

### 円高のメリット:
1. **輸入品が安くなる:** 円が強いと、同じ金額でより多くの外貨を買えるようになります。その結果、外国製品や海外旅行が安くなります。

2. **生活コストの低下:** 輸入される食料品や石油などの価格が下がるため、国内の物価が安定しやすくなります。

3. **インフレ抑制:** 物価が安定することで、急激なインフレ(物価上昇)を避けることができます。

### 円安のメリット:
1. **輸出企業が儲かる:** 円安は、日本製品を外国で安く販売できることを意味します。これにより、輸出企業の競争力が向上し、利益が増えます。

2. **経済成長の促進:** 輸出企業の利益増加は、給料の上昇や雇用の増加につながり、経済全体の成長を促進することが期待されます。

3. **観光業の活性化:** 円安は外国人観光客にとって日本が「お買い得」になるため、観光業が盛り上がります。

簡単に言うと、円高は輸入品を安くして生活コストを抑える効果があり、一方で円安は日本の輸出企業や観光業を活性化させる効果があります。経済の健全な発展のためには、これらの状況がバランス良く機能することが重要です。

個人的感想

個人的見解ですが、1ドル=150〜160円の円安が望ましいと考えます。これは、日本が将来人口減少に直面しているため、海外市場での収益拡大や観光業の促進が重要になるという考えに基づきます。円安はこれらのセクターにとって有利であり、また、日本国民に危機感を持たせ、積極的な行動を促す可能性があると思います。ただし、未来は予測不可能なため、通貨の多様化や海外投資を通じたリスク分散も考慮するべきだと考えます。これは個人投資家としての賢明な戦略です。

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