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AIは人の心を癒やせるか

孤独・孤立対策推進法が1日施行された。政府の調査では日本国民の4割が何らかの孤独感を抱えるとの結果が出ている。現実社会やネット上のSNS(交流サイト)で孤独を感じる人の対話相手として登場し始めたのが、ユーザーに寄り添う人工知能(AI)とのこと。

非常に興味深いテーマなので取り上げる。

要約文

この記事は、日本で進化したAIが孤独対策として活用され始めている動向について述べています。日本政府の調査によると、日本国民の約4割が何らかの孤独感を抱えており、この問題に対処するために、会話型生成AIなど、ユーザーに寄り添うAI技術が開発されています。これらのAIは、ユーザーの独り言に対応し、親しい友人のように寄り添う存在として設計されています。しかし、AIが人の感情に与える影響はまだ未知数であり、AIへの依存リスクも否定できません。この記事では、孤独対策としてのAIの利用が進む中で、人間関係や社会的サポートとのバランスを取りながら、AIの健全な利用方法を模索する必要性が指摘されています。

日経新聞の図引用
日経新聞の図引用

ネットでも雑談

この記事では、東京都のホームページで利用できるストレス対処の自動会話システム「こころコンディショナー」について紹介されています。このシステムは、利用者が自分の気持ちや考えを表現し、システムがそれに対して反応することで、利用者の孤独感を和らげることを目的としています。特に「調整モード」では、動揺した際の考え方を振り返り、問題解決のための対処策を自ら考えるように促します。また、「雑談モード」では、利用者の話に単純に相づちを打つことで、寄り添われた感覚を提供しています。このシステムは、利用者が自分の考えや気持ちを共有することで、孤独感を軽減し、心を軽くする効果があるとされています。

若者に募る孤独感 「居場所ない」

この記事は、東京都豊島区にある「サンカクキチ」という場所での取り組みを紹介しています。サンカクキチは、NPO法人「サンカクシャ」によって運営され、若者たちが自由に集まり、交流できるスペースとして提供されています。ここでは、若者たちが日常の悩みや孤独感を共有し、他人との適度な距離感を保ちながら、居場所を見つけることができます。サンカクシャは、シェアハウスの運営や就業体験など、さまざまな活動を通じて、社会になじめず、頼れる大人がいない若者を支援しています。この取り組みは、特に孤独感をしばしば感じる若い世代にとって重要であり、孤独や孤立は深刻な社会課題となっています。政府も「孤独・孤立対策推進法」を施行するなど、対策に動き始めていますが、孤独や孤立は個人差が大きく、対策の難しさが指摘されています。サンカクシャのようなNPOの役割が今後も重要であることが強調されています。

感想

独身者の増加に伴い、若者だけでなく多くの人が孤独感を抱えるようになっていることが見受けられます。対話型AIなどの技術が広く普及しているとはいえ、これらが直ちに問題解決に結びつくわけではありません。人間の感情は複雑で、時には本人でさえも自分の感情を完全には理解できないことがあります。このような時代背景を踏まえると、適度な人間関係を保ちつつ、会話を楽しむことができる場所への需要が高まると考えられます。ビジネスとして取り組むのが難しいかもしれませんが、コンビニエンスストアや行政機関、郵便局など、人々が集まる場所でこのようなサービスを提供することは、解決策の一つになり得るでしょう。

(筆者も最近、一人暮らしが始まり少し孤独を感じている。。。笑)

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