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メタ急騰、市場の主役は「MnM」

2日はメタが20%高と、S&P500種株価指数採用銘柄で上昇率トップとなった。時価総額が1兆ドルを超える大型株としては、異例の急騰だ。1日発表の23年10〜12月期決算が市場予想を上回り、純利益は前年同期比3倍に膨らんだとのこと。

要約文

この記事では、2024年2月2日の米株式市場でメタプラットフォームズの株価が20%急騰したことと、その背景にある市場の動向について述べています。ダウ工業株30種平均は連日最高値を更新し、メタプラットフォームズやアマゾン・ドット・コムの株価が大幅に上昇しました。この上昇は、優れた決算発表と初の四半期配当実施の発表によるものです。一方で、アップルやテスラの株価は下落基調にあります。これにより、市場の注目は「マグニフィセントセブン(M7)」から、特に人工知能(AI)を活用して業績を伸ばしている「メタ、エヌビディア、マイクロソフト(MnM)」へと移りつつあることが示唆されています。以前は「FAANG」というグループが株高をけん引していましたが、今では「M7」、そして新たに「MnM」が注目されていることから、市場の主役が変わりつつあることが伺えます。

メタ、「20歳」で初配当

メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)が、サービス開始20周年を迎える節目に、初めて配当を実施することを発表しました。この決定は、テクノロジー業界で一般的な成長への再投資を優先する方針からのシフトを示唆しており、株式市場はこの動きを肯定的に捉えましたが、メタにとっては新たな成長段階への移行点とも解釈できます。2023年第4四半期には売上高と純利益が大幅に増加し、メタは株主還元の強化を示すために配当を含む複数の策を採用しました。

最近の経営戦略として、メタは投資家との関係を強化し、リストラや効率化を進めることで経営の効率化を図っています。この変化は一部で好評価を受けていますが、メタがテクノロジー業界の過去の例に倣って事業停滞期に入るのか、または人工知能やメタバースを軸にした新たな成長を遂げるのかは未知数です。

メタ、10〜12月の純利益3倍

メタプラットフォームズは2023年10月から12月の四半期に過去最高となる純利益140億1700万ドルを記録し、この期間の売上高も25%増の401億1100万ドルに達しました。この好調な業績は、主にインターネット広告事業の堅調な推移によるものです。同社はこの業績を背景に、初めての配当実施を発表しました。配当は2023年3月26日に1株あたり0.5ドルが支払われます。

メタのサービス利用者数は引き続き増加しており、フェイスブックの1日あたりの利用者数も6%増の21億1000万人に達しています。広告事業は北米市場の堅調さを背景に、特に電子商取引、消費財、ゲーム関連企業からの広告出稿が増えています。

また、メタはReels(リールズ)やThreads(スレッズ)など新しいサービスにも注力し、これらが広告売上への貢献を始めています。しかし、メタバース関連事業は依然として開発費などの投資が先行し、赤字が続いています。メタはこの新技術分野での競争激化に備え、ネット広告事業の拡大と経費の抑制を通じて市場の理解を得ながら投資を続けるとしています。

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