あいさつは大事?

小学校などでよく『あいさつ運動』というものがある。
確かにあいさつは大事なんだろうと思う。
だけどそれが行き過ぎてるんじゃないかと感じる場面がある。
時々学校に地域の人が子供の挨拶について意見をよこす。
子供たちが挨拶をしない、
こちらから挨拶しても返さない、など。
それを見ると、
あいさつはした方がいい、という考えが、いつの間にか、
あいさつはしなくてはいけない、に変わっているのではないかと思う。
私は、
あいさつしなくてもいい、という考えなのではなくて、
あいさつした方がいいけれど、
あいさつできない人もいるよね、
でもそういう人を責めるのは違うんじゃないの?って考える。

多様性が叫ばれる社会になってきている。
なのに、あいさつに関しては、結局、
あいさつすべき、に落ち着いてしまっている気がする。
『すべき』ではないと思うんだよね。
『した方が良い』ではあると思うけれど。
『ありがとう』の言葉に関しても、そう。
言った方がいい、とは思う。
言わなくてもいい、とは思わない。
けど、
言わなければいけない、というのは違うと思う。

「おはよう」と挨拶して返さない人がいたら、どう思いますか?
感じ悪い人、って思いますか?
非常識な人、って思いますか?
嫌な人、って思いますか?
でも本当にその人、非常識な嫌な人なんでしょうか。
しなきゃいけないと思ってるけど挨拶が苦手な人なのかもしれない。
自分にされたのか自信なくて返せなかったのかもしれない。
聞こえてなくて返さなかったのかもしれない。
見えてるものは『あいさつを返さない人』だとしても、
内面がどうなのかまでは分からない。

でも、
あいさつをしない人は、
あいさつをしないってだけで、
不利益をちゃんと被ってる。
私は上記のように、
あいさつをしないからって
その人を嫌な人とは思わないようにしてるけれど、
大抵の人は
あいさつをしない人がいたら感じ悪いと思うし、
あいさつをしない人はそう思われる不利益を被ってる。
ニコニコと挨拶をする人の方が人徳があるし、
ムスッとして挨拶をしない人は嫌われがち。
でも、
ニコニコと挨拶をして近寄ってきた人が悪人かもしれないし、
ムスッとして挨拶をしない人が善人かもしれないし、
あいさつをする、っていうのは
周りの人を不快にさせないってもの、
警戒心を解くもの、などではあるけれど、
それだけで善人悪人の判断ができるものではない。

でも、無駄に敵を作りたくなければ、
あいさつをした方がいいし、
「ありがとう」は軽々しく言った方がいい。
ニコニコしていればそれだけで敵を作りにくいし、
友人も作りやすい。
それだけ。
ただそれだけの話なんだと思います。

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