【富士山が見える山】 明神山:標高1290.8 m 編
今年の冬は暖冬で、富士山麓も積雪はほとんどなく、2月上旬にようやく積もったものの中旬には融けてしまいましたが、数日前に降雪があったので、3月3日に山中湖畔の明神山(鉄砲木の頭)に行ってみました。
明神山の積雪は5~10㎝ほどで、暖かい日が続けば、すぐに融けてしまいそうです。この日は風もなく、暖かな日差しのもと、穏やかな明神山山頂でした。
今回は、この明神山をご紹介します。
明神山はどこにあるか?
明神山(標高1290.8 m)は、神奈川県の西丹沢の畔が丸から続く稜線の南端近くにあります。この稜線は神奈川県と山梨県の県境をなしています。
山中湖畔から三国峠に向かう途中にある「山中湖パノラマ台」から、歩いて30分ほどです。
(参考)山中湖観光協会のページ↓
どんな植生?
明神山の山頂の植生は、富士山と同じ玄武岩質の砂礫地が広がり、同じように、イタドリやフジアザミが散在しています。
あたかも富士山の飛び地のようですが、宝永山の噴火(1707年)の際の噴出物が、この山頂に積もって、それ以前の植生を破壊し、新たな一次遷移が始まったものと考えられます。
ここには富士山のフジアザミと同じ紫色のものもありますが、めずらしいシロバナフジアザミも多くみられます。
山頂こそ、富士山の遷移の初期のような植生ですが、少し下れば豊かな植生が発達していて、初夏から秋にかけて、多くの花々を楽しむことができます。
そこでは、多分、宝永噴火の影響をあまり受けなかったものと考えられます。
富士山を眺めながらの植物観察も楽しいですね。
富士山お中道を歩いて自然観察」の連載はこちら↓
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