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フラットに学び合うええ感じの社会教育|梅山晃佑さん(大阪 / 40代)

LIVE DESIGN School の23年度メンバー同士が、根掘り葉掘りするインタビュー企画! 各地で活動するメンバーたちが日々考えていること、そして、LDSの参加を経て見えてきた展望とは...?

プロフィール
 1981年大阪生まれ。大阪教育大学を迷走7年で卒業後、2007年よりA´ワーク創造館(大阪地域職業訓練センター)で16年間キャリア教育&就労支援の仕事を経て、独立。学びやスキルアップの講座企画・運営を軸足にしつつ、NPOやコミュニティビジネスの立上げ・運営支援をしたり、大阪・空堀の地域でコワーキングスペース往来の運営をするなど、様々な分野に越境している。現在は京都芸術大学アートプロデュース学科での非常勤講師の仕事や「2畳大学」「STOQue」など、教育を軸足にして様々なプロジェクトを実施している。
 リードデザイナーのTSUGIの新山直広さんとは以前からの知り合いで、彼のFacebookの投稿をみて開校を知る。2023年4月に独立したので、新しいインプットが欲しいと思い参加を決意。

━━ プログラムのなかで印象に残っていることはありますか?

リードデザイナーたちがアメトーーク的にしゃべる「デザイントーク」のお金がテーマの回ですかね。物販とデザインとクライアントワークと、みたいな売上構成のグラフが見れたり、本当に生々しい話で、見てるこちらがドキドキしました(笑)。

地方だと家賃こんなに安いの!という驚きもあったり、だいぶ先じゃないとお金がもらえない仕事とすぐ収入になる仕事をこう組み合わせてるんか、なるほど! とか、リードデザイナーたちの売上の立て方が複数並んだときに見えてくるものもあったりして、面白かったです。この人とは地域の事情も似てるしここは真似できそうというのがあれば、あの人とは事情が全然違うので真似するのは合わないけど、このアイデアはアレンジしたら自分のところでも活用できそうというのがあったり、すごく参考になりました。やはり「どう仕事にして成り立たせていくか」というのが難しいところだけど大事なポイントなので、すごくためになりました。

━━ LIVE DESIGN Schoolに参加してからの変化はありますか?

すごくありがたいなと思ったのが、参加者が300名ほどと多く、全国に関心の近い層の仲間ができたことですかね。

僕は今大阪に住んでいるんですけど、他の地域に行った時にその仲間と会えるのも嬉しいです。この夏に、僕が非常勤講師として行っている京都芸術大学の別の先生のゼミ合宿に、僕もついていくことになったんです。行き先が金沢で、1日だけ自由に動ける日があって、急だったんですけど、富山の南砺市井波からLDSに参加している武井靖さんに「学生連れて行っていいですか?」と聞いたら快諾してくださって。弾丸でいろいろと井波を案内してくださったんです。

京都の美山にフィールドワークの番外編として伺えたのも良かったですし、数日前、東京に行ってたんですけど、東京からLDSに参加している吉村真由さんのやっているアトリエ「NewMake Labo」に伺いました。以前からめちゃめちゃ興味を持ってて、ご連絡してみたら見学させてもらえて。どこか地域に行くたびに各地の参加者に会えるのは嬉しいですね。

━━ 梅山さんは、ご自身でも畳2畳分のスペースで学び合う「2畳大学」の活動もなさっていますね。

僕は教育大学を出ているのですが、先生になるのもなんか違うなあと思っていて。自分はいろんなことに興味があるので、それなら「社会教育」なら活かせるかなあと思って、それこそ発達障害でなかなかうまくいかへんみたいな人とか、貧困状態ですとか、そういうしんどい思いを抱えている人たちの就労支援をしていたんです。彼らに関わるなかでひとつ思ったのは、何かに対して「これができるようになりたい」とか「これが気になっている」とか、目標だったり自分なりの問いを持つと人って変わるんですよね。

だから2畳大学でも、子ども大人関係なく自分なりに深めたいことを見つけて、それをまわりでやいやい賑やかすような空間にできたらと思い主宰しています。かれこれ15年くらいになりますね。そういった意味ではこのLDSも「地域とデザイン」を軸にした社会教育のプログラムで、リードデザイナーも参加者も垣根を超えフラットに学び合っているのはええ感じやなと思います。

━━ 今後LDSの仲間たちと今後やっていきたいプロジェクトなどはありますか?

この前、アクションシェア(参加者がいま取り組んでいることをシェアして、リードデザイナーや参加者からフィードバックをもらうプログラム)でプレゼンがあった美山のプロジェクトにも関われたらいいなあと思いつつ、僕は将来的に出雲のほうで、アーティスト イン レジデンスをしようと思っているのですが、そういうプロジェクトにも興味のある人を巻き込んでいきたいなと。もし興味のある人がいたら、ぜひお声がけいただけたら嬉しいです!

(聞き手|運営局 田渕)


地域で必要とされる「広義のデザイン」について、各地のデザイナー陣と参加者とが学び合う場として始まったLIVE DESIGN School。デザイナーはもちろん、行政職員 / 地域おこし協力隊 / 学生 / 経営者 / ディレクター / ディベロッパー / コンサルタント / 編集者 / イラストレーター / 理学療法士 / 八百屋 / 販売員 / 印刷業 / 百姓 など、多様な方にご参加いただいています。詳細は 公式HP から!



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