適わない人

あなたは私の数千歩先を歩き
いつも私を正しい方に導く

鬱陶しいのに
偉そうなのに
怒られるのに嫌いになれない

考えてくれて
気遣ってくれる割には
愚痴を言ったら
ケチをつけてきて

今後は一切言わないと決心するのに

寂しいとき、思い出すのはあなたで

しんどいとき、思い出すのもあなたで

好きという気持ちを大切にしてくれて


世界は広いと教えてくれる

そうやって私を救ってくれる

大丈夫とは言ってくれないし

ちゃんとしなさいって言うし

つい弱音を吐けば小言を言われ
手で叩かれたことだってあるけど


時々褒めてもらえる

何よりも大切な人はあなたで


憎めないのも事実で


温もりを教えてくれて

姉ちゃんにもなってくれて

のびのび育ててくれた

反発もよくして


人一倍迷惑もかけて

不機嫌な私をまた怒って

凹んでいたら励まして


本当にメリットのないお仕事

まだまだ未熟だけど

未完成なりに挑戦してみるから

無駄なことはないと信じて

変化を恐れず

戻らない日々を生きていくよ

やらなきゃ始まらない
生きるためには

ゆっくり私のペースで
選んでいくよ

良いと思える道を

乱雑に組み込まれた世界は


理不尽でもあるけど

ルールに従うだけが正解じゃない

レールから外れたって構わない

漏斗から流し込むように少しずつ

私は意地っ張りだから

いつも素直になれないけど

生まれてくれてよかったと

笑顔で言うあなたを見て

大人にはまだなれないなと思った

んー、そっか。と今日も生返事