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人工知能の発展によって、英語学習は必要なくなる??

一昔前までは、ギャクでしかなかったGoogle翻訳のレベルも最近はディープラーニングによって劇的に向上してます。
(ちなみに、僕(小田倉)はGoogleの自動翻訳を使って英語を日本語にしたと思われる外国人のお客様から小田倉(賞味期限切れ)というメールをもらった時があります。未だに原文が何だったのか気になります。)

英語は重要だと思っているけど、中々勉強に踏み出せない人たちの中には、人工知能の発展を願っている人も多いと思いますが、僕は「今後、益々英語学習の必要性は増していく」と思っています。

色々な理由が思い浮かぶのですが、特に僕が強く思う3つの理由を説明します。


1. どんなに人工知能が発展しても、翻訳機を通した場合は、やり取りに2倍以上の時間がかかってしまう。

どんなに翻訳機能が優れているとしても、翻訳機を通す場合には最後までしっかり話さないと正しくは伝わらないですよね。

あなたが日本語しか話せなくて、相手が英語しか話せない場合で、翻訳機を使った場合、ビジネスの交渉とかは下記のような流れになると思います。


相手:I understand that your product is very high quality, but it is still too expensive for us. Would you give us a discount if we order in bulk?
(貴社の商品の品質が非常に良い事は分かるのですが、少し弊社には厳しい金額です。大量注文によって値下げしていただく事は出来ますか?)

翻訳機:あなたの製品は非常に高品質であると私は理解していますが、それでも私たちにとっては高すぎるのです。一括注文した場合、割引がありますか。
(実際にGoogle翻訳を使いました。若干の違和感があります。)

あなた:はい、もし100個以上ご注文いただけましたら、割引致します。

翻訳機:Yes, if you order more than 100 items, I will discount.
(実際にGoogle翻訳を使いました。若干の違和感があります。)



もちろん、あなたがもし英語を話せる場合は、下記のようになります。

相手:I understand that your product is very high quality, but it is still too expensive for us. Would you give us a discount if we order in bulk?

あなた:Yes, if you order more than 100 items, I will give you a discount.


ビジネスミーティングや営業では、特に会話のテンポが会話の内容と同じ位大事になる時もあると思います。

果たして、あなたの取引先は、あなたと翻訳機がやり取りをしている間に、辛抱強く待ってくれるでしょうか、、、?

100歩譲って、待ってくれた場合でも、その時間のかかった翻訳が見当違いの可能性もあります。

ちなみに、僕はつい最近行った中国で、身を以てまだ翻訳機が役に立つレベルでは無い事を体験しました。(詳細は後日)



2. 人工知能は空気を読む事が出来ない(少なくとも現時点では)

AIは、計算やチェスなど最適な答えが存在する問題に関しては、既に人間の能力を遥かに超えていて、人間が追いつく事は不可能ですが、人工知能が人の感情を本当の意味で理解する事は、やはりまだ出来ません。

例えば、仕事でミスをしてしまった人や、暗い表情をしている人にAre you okay?と聞いた時に、大半の人はI'm okayと返答しますよね。

しかし、その人が本当にokayなのかどうかは、表情や声のトーン、雰囲気、そしてその人の性格から察する事しか出来ません。人によっては、全然okayじゃないのに、機械的にI'm okayと返答する人も多いです。

人工知能が得られる情報は、限定的でありコミュニケーションのように宗教、国民性、会社独自のルール、その時の流行り、話し相手の性格、人それぞれの言葉の訛りや癖など、無数の要素が絡まり合う分野に関して、人のレベルで行えるようになるには、まだまだ時間がかかると僕は思っています。

あなたが普段当たり前のように行なっている、自然で違和感のないコミュニケーションを人工知能が出来るようになるよりも、あなたが英語を話せるようになる方がきっと早い筈です。




3. 英語を学ぶ過程で、実は他にも有用なスキルを数多く学ぶ事が出来る。

僕は、27歳になってから英語の勉強を始めました。遅いと感じる人もいるかも知れませんが、無事、普通に仕事で使えるレベルまで到達する事が出来ました。

他の人と比べるつもりは一切無いのですが、挫折してしまう人が多い英語を何故、中卒で英語の基礎力もなく、日本語訛りもとてつもなかった僕が習得出来たかというと、飲食店で10年以上勤務したから。だと思っています。

なんで飲食店での勤務歴と英語学習が関係あるんだよ!!っていうツッコミが聞こえて来そうですが、頑張って説明します。

飲食店で10年以上勤務した事で僕が学んだ事は下記の事です。

技術的な事

・薪釜でPizzaを焼く方法

・デザートの作り方

・パスタの作り方

・挽きたての豆を使った美味しい珈琲の淹れ方

・椎茸を素早くスライスする方法


精神的な事

・縦社会

・お客様は神様

・忍耐力

・平凡な毎日を楽しむ心意気

・欲しがりません勝つまでは。の精神


技術的な面では、確かに余り役に立ちませんでしたが、精神的な面で大いに役に立ちました。飲食店での勤務を通して、価値のある物を習得する為には、それなりの時間がかかる。という事実を頭と体で理解していたので、英語が出来なさすぎて泣きそうになったりした時も、淡々と続ける事が出来ました。ちなみに、僕はもう10,000時間位は英語に触れています。(うち、NetflixとAmazon Primeの海外ドラマの視聴が5,000時間位ですが)

英語を勉強した人なら分かると思いますが、英語って話せるようになるまでに、とてつもなく時間がかかります。

ありったけの勇気を振り絞って、話そう!!!って思った時でも、「あー、、、」とか「うー、、、」とか、雑音しか出てこない時期が結構長い間(1年とか2年とか)あります。

その時に必要なスキルが、忍耐力だったりします。

ある程度の年齢になってから、勉強を開始して英語が話せるようになったということは、それだけの努力をする事が出来る。という事の証明になりますし、仮に今出来ないとしても、英語を習得する事が出来た場合には、その過程でそのスキルを身につけている筈です。

そして、そのような精神的なスキルは普遍的なので、他の技術的なスキルを身に付けるのに、とても役立ってくれます。


色々なメリットがあるので是非、始めるかどうか悩んでいる方は、すぐにでも始めてみて下さい :)



【プロフィール】
・小田倉 晃 / Hikaru Odakura
・1985年11月30日生まれ、34歳
・茨城県水戸市出身 → つくば → ニューヨーク → 赤坂(← 今ここ)
・中学校で生徒会長を務めたお陰で推薦で全寮制の日立工業専修学校に入学するも学習の意義を見出せず3ヶ月で中退、親友の家に居候させてもらいながらイタリアンレストランで働きつつお金を貯めて16歳から一人暮らし、1箇所に留まるのが苦手な為、通算10回以上引越ししている引越しのプロ
・20歳で茨城県つくば市にある珈琲哲学つくば大穂店の店長になり閉店ギリギリの状態から5年間かけて月商を倍にし、最優秀社員賞を2年連続で受賞
・今でも尊敬している最初の上司に「10年やってから文句言え」と言われた為、10年同じ飲食店で働いた後、26歳の時にキャリアチェンジを決意。英語力0、人生で初のフライトでニューヨークに渡米し、日系で唯一のシェアハウス運営会社CrossOverのマネージャーとして全業務を担当する
・英語のもつ無限の可能性と美しさに魅了され、取り憑かれたように英語を学習しTOEIC990点を日本帰国後一発で取得(通算では3回目の受験)
・日本帰国後は都内の英語コーチング会社で主に大企業の役員の方を対象にコーチングを行いながらも、CrossOverのSVPとして海外メンバーとのオンラインミーティングのファシリテーターや日本での代理店営業を行う

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