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第3試合「VS メガネ屋」

 納得いかねえなー、「メガネ屋」。

 メガネ屋にはいろんなフレームが置いてあって、それを試着して鏡で似合ってるかを確認するよな。新しいメガネを作りに行ったら店員さんが良い笑顔で「ぜひご自由にかけてみてくださいね」なんて言ってくれるんだが…

 見えねえんだよ!
 いいか視力良好な諸君、視力の悪い人はメガネ屋でメガネを試着しても、裸眼だから何も見えてないぞ! 見える距離までめちゃくちゃ鏡に顔を近づけて見て、その時にはもはや自分の目元くらいしか視界に入らない距離だからな。
 似合うも何もわからんわ! 全体像を見せろよ! そのくせ後ろで店員さんが「お似合いです!」なんて言うだろう?

 というか、メガネ屋の店員さんもだいたい目が悪いよな。商品宣伝のためにお店のメガネをかけてるんだろうけど、その時点でちょっと優位な立場にいることを自覚してほしい。
「お似合いです」
って、そりゃそちら様はメガネをかけて見えてらっしゃいますからね? こっちは何も見えていませんが!?
 店員さんなら目が悪い人の気持ちわかるだろう、客と同じ目線で接客しろよ! ちょっと優位な立場でお世辞を言いやがって、心にまでメガネをかけるな!
 明日から店員さんも裸眼になれ!

「すみません、メガネを作りに来たんですけど、何かオススメのやつとかありますか?」
「そうですね、いま人気のデザインがございますよ。お客様の顔がよく見えないので似合うかわからないんですけど」
「とりあえずかけてみてもいいですか?」
「どうぞどうぞ、見えないのでわからないんですけど、たぶんこの辺に置いてあるやつがそうだと思います」
 めちゃくちゃ鏡に顔を近づけて
「あ〜こんな感じなんですね、目元しか見えないけど」
「そうですね、お似合いだと思いますよ、あまり見えないですけど」

 …なんだこのやりとりは!

 もしかしたら「コンタクトレンズをつけて行けばいいのに」と思っている人もいるんじゃないか? そうすれば試着してる時でも見えるからな。でもコンタクトレンズはつけて行かない。 なぜかわかるか? 

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