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神楽団、空港で迷子になる。

「そーいやー中国と言えばね、わしらこんなことがあったんよ。」

今回のPodcast収録後、私たちを迎えてくれた時と同じように窓に向かって一服しながら話してくれました。私たちは国際結婚夫婦で夫は中国人と聞いて、ご自身の経験した中国エピソードを思い出されたようです。

それは、神楽の団体20名ほどでフランスへ行った時のこと。海外旅行経験ほぼなしの菅沢さんは多少の不安はあったものの、旅行会社の添乗員さん同乗で行きは楽勝。ただ、帰りは全員同じ便をとることができなかったため二組に分けて帰国することになったそうです。よりによって、海外旅行経験がないメンバーばかりの組に入ってしまったことが運命の分かれ道。

ある事件が起こります。

トランジットすべき中国のとある巨大空港で全員が迷子になり、日本行きの飛行機に乗り遅れるという緊急事態発生。

何とかしようにも、空港は広すぎてどこへ行って聞けばいいのかわからん。(そもそも空港内で迷子ですし。)更には言語も通じない・・・。想像してみてください。60歳ぐらいの日本人団体10名ほどが空港内で「どーする、どーする!」となっている姿。

そんな彼らに、ある中国人男性が手を差し伸べました。ちょっと日本語が話せる人だったようで、これを逃しちゃいかんと思った迷子の神楽団は飛行機に乗り遅れたこと、お金は構わんのでとにかく日本へ帰りたいんだ(日本ならもはや広島に到着したいとか贅沢は言わん。国内移動なら自力でできる、ということだそうです。)とお願いしたところ、カウンターでチケット手配から搭乗ゲート案内までの流れを全てやってくれたそうです。

あの時は気が動転していて連絡先も聞かなかったけど、あの時のお礼を言いたいな、連絡先聞いとくべきだったな。と未だに気になっているそう。この出来事のおかげて中国に対してはなんとなく良いイメージを持っているそうです。やっぱり「人×人」の関わりって大事ですね!

今週の「ひろしまほんと」


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