阿部紘之

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  • アジア事業再考 powerd by oriri.

    • 15本

    経営コンサルタントが「アジア」という視点で感じ、考えたことを発信します。 このマガジンは主に、oririのメンバーが執筆しています。 oririは株式会社コーポレイトディレクション(CDI)内カンパニー。企業の経営が「らしく、あたらしく」変わっていくことを支援しています。

最近の記事

♯11_餅は餅屋

 前回は、海外市場に「レンズ」のピントを合わせる方法の1つとして、オフィス機器メーカーB社のディストリビューターとの付き合い方について紹介した。今回もまた、現地のパートナーと面白い付き合い方をして海外事業を拡大させている、日系メーカーC社について紹介したいと思う。  オーナー系企業であるC社は、1980年代より、当時の社長が先頭を切って海外展開を進めてきた。現在では、7ヵ国8ヶ所に製造拠点を構えており、生産能力の90%が海外事業を占めるグローバル企業となっている。また、同業

    • #5_どうして現地人材はすぐに離職してしまうのか

       今回は、前回少し触れた「経営の現地化」の中の、「人材の現地化」について取り扱いたいと思う。昔からよく聞くテーマだが、思う様に進んでいない企業が多いように感じる。  その背景の一つとして、離職率の違いが挙げられる。少し昔のデータで恐縮だが、下記のグラフで見ても、日本の転職回数はアジアの他国と比べて圧倒的に少ない。「現地の人間は折角育成しても、すぐに辞めてしまう」とはよく聞く話で、結果、経営幹部は日本人で固められてしまう。また、その幹部の顔ぶれが、現地の人間からは「頑張って働

      • #1_アジア事業における、日本企業の成長の踊り場

        我々はこれまで、様々な日本企業のアジア展開支援を行ってきた。それぞれの企業が展開する事業は非常にユニークで、日本国内でのそれよりも、バラエティに富んでいる。 一方で、最近アジア事業が成長の「踊り場」に到達し、悩んでいる日本企業が非常に多いように感じる。 このコラムでは、我々コンサルタントが経営の現場で考え、感じていることを、連載という形で出来るだけ多面的に描いてきたい。取り扱うテーマの幅広さ故、直接的には役に立たない話もあるかもしれないが、多面的に捉えることで、「停滞感」

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