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できない理由を探してばかりの自分から卒業する。

自己紹介

こんにちは!立命館大学 国際関係学部 4年の其田月(そのだ るな)と申します🌛
これまでは国際交流団体でフィリピンのど田舎でジャム作って遊んだり、
新入生のキャンパスライフをサポートしたり、
アルバイト5つやってきたりと「やってみたいな」と思ったことは
「とりあえずやってみよう精神」のフッ軽人間*です!
「タイトルとは真逆だな」と思われる方いると思います(笑)
後々なぜこのタイトルなのかわかると思うので、最後まで読んでいただけると嬉しいです☺️
 *フットワークの軽い系の人です!

留学した時のフィリピンの一枚。
日本のルーツを持つ私も現地に溶け込んでいます 笑

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私の夢

「違いが格差ではなく、豊かさになる」
ここでいう「違い」とは、生まれ育つ場所、容姿、考え方や言語の違いと様々あります。その一つ一つの違いが私たち一人一人の個性を形成しているんだと思っています。しかし、それらの違いがあらゆる格差を生んでいる現状もあります。例えば「海外にルーツを持つ子供たち」の一部は、言語や文化の違いが壁となり、社会との繋がりや将来持てる選択肢が限られる機会の格差にも繋がります。


一方で、違いが組み合わさることで生まれる新たな価値観や出会いがあったりと、違いがもたらす良さもたくさんあると思っています。将来、今以上に「多様性がなんだ」と謳われる時代になっていくでしょう。違いによる格差をなくすだけではなく、違いが活かせる、楽しめる時代になったらいいなと思います。


こんな夢を描いたきっかけは、高校の時、海外にルーツを持つ子どもたちと出会ったことです。「海外にルーツを持つ子ども」とは正確な定義はありませんが、NPO法人青少年自立援助センターで学習支援をされている田中宝紀さんによると「両親または親のどちらか一方が、外国出身者である子ども」のことをあらわします。

また「外国籍の子どもたちはもちろん、日本国籍(または日本と外国の二重国籍)を持つ、いわゆる「ハーフ」「ダブル」の子どもたちに加え、難民2世など、何らかの理由により無国籍状態にある子どもたちも包括してさす言葉」です。

私の地元岐阜県は自然豊かで素敵な田舎町です。田舎には工場が多く、そこに仕事を求めてブラジル、フィリピン、中国…と様々な国から人々が来日します。そこには、大人だけでなく、親に伴って来日する子供達、もしくは呼び寄せられる子供たちが来日し、私たちと同じ教室で学ぶことがよくあります。
そんな彼らは日本の教室で学ぶ上で、たくさんの壁にぶち当たります。
代表的なものは「日本語習得の難しさ」があり、それによって「進学の難しさ」や「地元や教室に馴染めない」などあらゆる問題に繋がっています。

ただ高校生だった当時の私は、彼らと同じ教室で生活を共にしていたのに、抱いていた問題や困難に気づくことはありませんでした。
私が気づくことができたのは、カナダへの留学経験を通して、彼らと同じ環境になってからでした。私の場合、「英語を学びたい」という自分の意思とはいえ、異国で学び暮らすことは精神的にとても大変なことでした。それ以上に、自らの意思ではない異国での生活は想像以上の大変さだと知ったのです。

「当事者意識」と「償い」から、これらの経験で「何かしたい」と思い立ったわけではありません。彼らの中に、容姿に関して冷たい言葉を浴びる子たちがいるように、私自身も肌の色で苦い経験をしたことが行動することに私を突き動かしている気がします。

中学生の時、純日本人の私の生まれつきの色黒の肌を、「〇〇人!」と周りがからかう時がありました。ですが、肌の色に自信を持ち堂々としているかっこいい女性を見たり、自分の肌を「魅力的だ」と言ってくれる人たちに出会うことで、徐々に自分の肌の色が大好きになりました。これを「当事者意識」というのでしょうか? 彼らが日々感じる差別や批判に比べたら、どうってことないですが、ほんの少し共感できるところがあります。

それだけでなく、当時を振り返ると、学校の中で友達が特別多かったわけでもないため、“いじり”は人気な子たちに構ってもらえる一つの窓口でもありました。「〇〇人」と自らを名乗り、居場所を作るために知らない世界の誰かを見下すことを自然としていました。その事実に気がついた今、「償い」(という言葉が正しいのかわかりませんが)のような感情もどこかにある気がしています。


これらの経験を踏まえて
「高校生の時に知っていたら、何かできたのかな」
「日本と世界を繋ぐ架け橋的な存在になるかもしれない」
「様々なルーツを持つ子どもが関わることで、幼い頃から広い世界を知るきっかけになるのではないか」
と考えるようになり、無知ながら「違いを楽しみ、活かす」ために何かしたいと思い始めました。


夢のために今やっていること

じゃあ夢に近づくためにいま何しているのか?

何もできていません。理由として、2つあります。
1つ目は、現場を知り、打ちひしがれているからです。
まずは現状を知ろうと「学習支援ボランティア」や「勉強会」などに参加してきました。しかし、現状を知れば知るほど、問題の個人差や複雑さと改善の難しさを知り、ますます「自分がやったところでなんの意味があるんだろう」と挑戦を拒んでいました。
大学4年生になって、まだ就活あるし、何も知識ないし、と「できない理由」ばかりを探しては一歩踏み出せない状態が数ヶ月続き、自己紹介で書いてる「フッ軽人間」とは真逆な状態になってしまいました。

2つ目は、そもそも「この夢は自分のエゴでしかないのではないか」と感じる瞬間があるからです。
ルーツを持つ本人の中には、「架け橋」とか「世界を広げる」とか興味はなく「〇〇にルーツを持った子」ではなく「〇〇さん」として見られたい子もたくさんいるはず。
様々な違いで苦しむ子に対して、「違いって素敵」「違いは楽しんだらいいんだよ」って押し付けるものでもないとも思います。これまでの原体験から「自分の色はオリジナルで、すごく誇らしいものなんだ」って思ってくれたら嬉しいなって思うけど、強制はしたくない。
自分が「違いが豊かさになる社会」を目指すほど、生きづらくなる子が出てくるのではないかと感じ、正直なところ夢に対して確証を持てていない部分もあります。

しかし、Little Youに出会い、「応援してくれる人」「寄り添ってくれる人」「活動資金」と“できない言い訳ができない環境”に身を置き、「できない自分」を変えてこの課題に向き合いたいと思いました。そして、夢がエゴで終わらないように、解像度を上げて確証を持ち、夢を叶えるための加速する期間にしたいです。


Little Youで挑戦したいこと

私が挑戦したいことは、海外ルーツを持つ子供たちに対して、言葉の違いや文化の違いによって失われる「居場所」を作ることです。いくつかアイデアはありますが、現段階ではどれが最善のアプローチなのかもわかりません。

この2ヶ月間でWith You(伴走支援者)さんなどの協力者の方々の助けを借りながら、考えに考え、形にしていきます。その過程をSNS(noteinstagram)を通して伝えていくので、ぜひ見ていただけるとすごく嬉しいです。


これからの意気込み

将来、彼らが日本にいる選択をするかはわかりません。少なくとも「日本にいたい」と思った時に、い続けられる場所にしたい。もし日本にいなかったとしても「あの時日本で過ごせてよかったな」と思ってくれたら嬉しいなって思います。これがお節介やエゴで終わらないように、しっかり彼らと、そして自分と真剣に向き合って今できることを最大限に取り組みます。
そして、できない理由を探す自分を卒業していく自分のプロセスを見て、同じように一歩出せない人の背中を押せる存在にもなれるように頑張ります。ぜひ応援よろしくお願いいたします!

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