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暖かい

冬の寒い日が嘘だったみたいに、今年も春は突然やって来た 春の始まりに境目なんてものはなくて、いつも静かで 挨拶すらしてくれない 生と死の真ん中で途方に暮れていた九月の事を頻繁に思い返している 2023年 九月 私の記憶は途切れ途切れで、とても断片的 大量にお薬を飲み 度数の高いお酒をひたすら飲んで ほとんど部屋に閉じこもって泣いていたかな 自分の首を自分の力で絞めたのはあの日が初めてだった 一日に何度も眠って、脳の容量を超えてしまうほど沢山の夢を見た そんな事しか思い出せな

    • 震える

      私は 影の濃ゆい物にときめきを感じる。 音楽も、映画も、幸福も、人も。 光り輝く美しさの後ろに潜んだ悲しみが好きだ。 ありがとう。と丁寧に言ってくれる人が好きで、 ありがと。と投げやりに言う人はちょっぴり苦手です。 白のTシャツを着ているのにカレーやミートソースパスタを頼む人なんかが居たら、凄く愛くるしいと思う。 「目を離したら、私消えちゃうかもよ。」 そんな風に脅してみたりする癖に、さようならなんて一文字も声に出すことが出来ない。 強くて激しい雨は嫌い。でもしっとりと

      • 光が見えなくなる迄

        誰かの寝息や温もりよりも、 あの日来た喪服の冷たさの方が余っ程覚えている 額の冷たさは未だ私の右手に残っている 夢と呼べる物が分からなくなったのは、いつからだろう 好きな物を聞かれて言葉が詰まるようになってしまつたのは、いつからだろう いつから私の身体と心と脳は バラバラになってしまったのかな 誰かに罵られても、怒りが上手に湧いて来なかった 少し湧いた怒りは直ぐに悲しみや自己嫌悪に変換されてしまう 本当はもっと怒りたい 戦う気持ちだって欲しい 怒りを上手く表現出来る人が、心底

        • こんにちは、おやすみ さようなら

          夏の終わりは悲しい 夏はいきなり訪れて、いきなり終わっていく 暑さや湿気、蝉の声、滴る汗やジリジリと身体を焼き付ける紫外線、食事を行った後に残る胃もたれ、 やっと慣れた頃にはその熱は残って居なくて私は毎年悲しい気持ちになる 夏の終わりは恋の終わりにそっくりで悲しくて切ない 四季の中でも夏だけは神様が居ると感じる 私は夏の神様に嫌われている 夏の終わりにいつも神様は私の大切な人を夏の生贄として食ってしまう 悲しくて堪らない どうしようも無い どうしようも出来ない私だけの夏のジン

        暖かい

          星の無い国

          七夕なのにお星様は1個も見れなくて、 天の川なんて何処にもなくて、 わるい夢を何度も見て寝ながらひたすら汗をかいていた 真っ白な天井をキャンパスにして天ノ川を描いた カラフルな短冊を想像して頭の中で願い事を書いた ずっと君の隣にいられたらいいな 君の最後の女の子だったらいいな そんな可愛い願いごとを何個も小さな文字で書いてみた 1番大きな短冊に 君の願いごとが全て叶いますように と強く大きな文字で書いて、短冊にキスをしたら、 願いはお空に溶けてお星様になった 夜空をベッドにし

          星の無い国

          マイルーム

          今日も部屋が散らかっている 一人暮らしの憂鬱と、意味の無い孤独で散らかっていて、此処には足の踏み場が無い 引越してから、私は一人ではなく独りになった オートロックのドアが開く音、ドアがバタンと閉まった後の静寂と、鍵を閉める音 自分の物と自分の体温と自分の感情しか広がっていない空間、全て安易に孤独の材料となる 私が何もしなかったら止まるこの生活を、どう抱えたらいいのか 正解を見出して、教えて 唯一孤独から逃れられるのは キッチンに立っている時 食べ物を喉に通す瞬間だけ あの時だ

          マイルーム

          夜想曲

          貴方が私の家に忘れていった 香水、フレグランス、貴方の香り 私の大好きな人の、大好きな香り 優しい貴方の香りを 毎晩 毎晩 枕元にそっと振り撒く 香りとは 実に不思議な物で、 その人の香りが鼻を通り抜けた瞬間 その人との思い出…いや、 その人の温もりや、肌に触れた時の柔らかな感触 その人のシルエット 私に甘い言葉を囁く時の声 鮮明に、、鮮明に 全てを思い出し、感じる事が出来る 貴方の香りがする私のベッドに体を委ね、 優しく ゆっくりと、瞼を閉じれば、 私は簡単に貴方と寝てい

          夜想曲

          end

          今日も、昨日も、一昨日も、 ずっと悪夢を見てるの 海に身を投げ捨てる夢を見ているの 海に体を捨てた瞬間 私は女でもなく、人間でもなく、 ただの肉の塊へと変わってしまう 私は結局何にもなれない いくら幸せが近くにあっても 悲しむ事を辞められない 楽しい音楽を聴いていられない パッと悪夢から醒めるあの瞬間が好きで 悪い夢を見ることを脳が辞めてくれない 脳に支配されている 心ではなく、脳に支配されている どう頑張っても脳と心が繋がらなくて、 私はとても苦しい 今日も夜が来た 悲しみ

          恋のバロメーター

          私の為に 訳のわからない事をしてくれる人が好き 掴めるはずのない星を掴もうと 必死に手を伸ばしてくれる人が好き 今日は星に手が届いてしまうかも、 と思う日が偶にある 私の身長がもう少し高ければ、 私の身長が175cmか180cm程あれば、 掴めるのではないかと 本気で思ってしまう日がある こういった馬鹿な話をしても一切笑わず、 真っ直ぐな瞳で私を見つめて、 真剣に聞いてくれる人が好き ラブレターを会う度渡しても、 喜んでくれる人が好き 性欲に任せて私の肌に触れるので

          恋のバロメーター

          2023.02.04 ..

          糖度0パーセントの生活 最近何かと憂鬱に襲われてばかりで 毎日が苦くて堪らない 色んなもので心の穴を必死に埋めて 頑張って、頑張って、自分を保っていた けれど最近ボロボロと崩れていく 流れてくる悲しみは まるで土砂崩れの様に 穴を大きく、深くさせる バレンタイン間近の街中は カップルや家族で溢れ返っていて 苦しかった マスクから溢れている他人の笑みが私を苦しめた 世界で私だけ独りぼっちな気がした 生まれて初めて、カフェシンフォニーを注文した 甘さの一切無いコーヒーゼリー 横に

          2023.02.04 ..

          カフェイン 80mg

          愛はピンクで 悲しみはブルーだった 過去にしか縋れる物がなくて 過去ばかりキラキラと輝いていて 私はいつも惨めな気持ちになってしまう 過去が苦しい程に愛おしくて あの日の香りさえも忘れられなくて 私はいつも悲しみが止まらなくなる 愛はピンクで 悲しみはブルーだった あの日、貴方が私に付けた傷 最近とても痛むの 冬の冷ややかな空気全てが 傷に入り込んで、とても痛いのよ 私が与えた確かな愛 ピンク色の愛は、 今どこにあるの 貴方の心にまだ居るのかしら 貴方の心の片隅に 愛の

          カフェイン 80mg

          sugar 溶け出す

          砂糖漬けのわたしの心 恋の熱に溶かされて、だめになっちゃった 恋愛をしていると、檻の中にいる感覚になる 檻の中にいる飛べない鳥 どこにも行けない毎日 息が詰まって苦しいの 檻から解放されるあの瞬間の為に あの瞬間の為だけに いままでわたし、恋をしてたの 終わりは悲しくなかった 終わりが好きだった でもきみとの終わりはちょっと悲しかった きみにあの映画の感想を聞いたとき あのとき この恋も直に終わると 感じたの 終わりはもうすぐ側に潜んでいると 気付いてしまったの 砂糖

          sugar 溶け出す

          夢路を辿る

          夢を見た 永遠と列車に揺られ続ける夢を見た 行き先も無く、止まる事も無い 一度乗ってしまったらもう、出る事は一生無い ただ、死を待つ 死を迎えた時には、乗務員の方が処理をして下さり、暖かな花園へと埋葬されるらしい そんな不思議な列車旅 目を開けると私は列車の座席に座っていた とても奥行きのある大きな列車だった 照明は暖色の輝きを持つシャンデリア 座席は広く、目の前には大きなテーブルもある ワイン色のベロア生地が使われており、とても座り心地が良い 食事はベルを鳴らせば好きな時

          夢路を辿る

          満たされないもの

          食事 ( しょくじ ) とは、基本的には生命維持に必要な栄養素を摂取するために、日々習慣的に何かを食べること、そこから転じて、その時食べるものを指すこともある。 ‪✝︎ 普通が分からなくなってしまったのはいつからだろう。美味しい物を口にして美味しい、幸せ という感情だけに留まらなくなってしまったのはいつからだろう。 小さい頃から食べる事だけが私を救う方法であり、心に空いた穴を埋める材料だった。 食べる事が大好きな私は、あまりにも痩せているとは言えない肥えたカラダをしていた

          満たされないもの

          薄汚れた鏡が好き いつもより私が可愛く見えるから

          薄汚れた鏡が好き いつもより私が可愛く見えるから

          さようなら、キミは本当にお星様になったのね

          さようなら、キミは本当にお星様になったのね