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“甘える”ということ。

私がうつになって気づいたことは、自分の中で“甘える”ということそのものが禁忌に近いものになっているということだった。

誰かに甘えることも、自分を甘やかすことも苦手なまま大人になった。

だからなのか、ストレスを感じる日々の中でもキラキラと生きているように見える友人たちが羨ましかった。

私にはできないことができていたからだと思う。

他人に甘えることも自分を甘やかすことも、何も悪いことではないのにどうしてそういう感覚を持っていたんだろう。

恐らくは幼少期から形成されたものだと思うけれど、今の私は甘えることが悪いことだと思わないし、むしろこの社会の中で生きていくために必要なことだと思うから善であると思う。

私は今まで、自分へのご褒美というものを用意するのが悪だと思っていたので、とにかく倹約してお金を貯めて…という思考回路だった。

親から『貯金しなさい』と言われてきたのが染み付いてしまっていたからだと思う。

学生の頃はそれでも別に良かった。

だって大学とアルバイトでそんなにストレスを感じることは多くなかったから。

でも社会人になってそれでは駄目だと思わされる程のストレスとプレッシャーに押し潰された。

その結果うつになってしまった。

でも、今の私はうつになった原因もそうならないための対策ももう分かっているからきっと大丈夫だと思う。

“自分に厳しくしていたら壊れてしまう”

そのことに気づけたのが一番の収穫。

ストレス社会の中で揉まれて生きているだけでも十分に偉いから、これからはもっとこまめに自分へのプレゼントを用意してあげたい。

それから友人や恋人や家族に頼ることも大切にしていきたい。

“人はひとりでは生きられない”とはよく聞くけれど、その言葉がどんな意味を持っているのかが今回のことを通して分かったのも収穫の一つだと思う。

誰かに対して優しくすることも良いことだが、何よりもまず自分自身に優しくいられる人に私はなりたい。

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