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日本人フィジオはトヨタになれる、第二弾〜オーストラリアでのサッカー選手のコアエクササイズと安定性評価〜

みなさんこんにちは。オーストラリアでフィジオをしています葛山元基です。

Littel Physioさんのイベントもあと1週間ちょっととなり、色々なことに向き合って時間があっという間に過ぎている今日この頃です。

「日本人フィジオが医療界のトヨタに」

ちょっと大袈裟なキャッチコピーですが、
いつかトヨタのように日本人フィジオがどこの国でも活躍している時代が来ることを信じて記事を書かせてもらっています。

スポンサーでもある本田選手も「ワールドカップで本気で優勝するために」どうするか本気で考えて行動していたので、サッカー好きの自分も少し大きく出たいと思います。

細かなデータを扱える日本人フィジオの可能性

僕はフィジオとして日本とオーストラリアで16年ちょっとさせてもらっています。

幸いにもたくさんのサッカー選手等の患者さんを診療させてもらうことが多く、どの選手も最近は体幹トレーニングをやっていたり重要性を知っています。

日本代表 長友選手がよく動画でも上げているように。

ただ、チェックするセラピストとしてはどのように評価すればいいのか疑問に思うことが多く、主観的になってしまうと、このトレーナーはこれがいい、この人はこうというように選手が困惑してしまうことも見受けられました。わかりやすい評価ができたらと思って、

とったデータは大きく4つ

  1. Agility Test (10mの中央から左右に)

  2. 10m, 20m 40mスプリント

  3. 垂直跳び、スクワットジャンプ

  4. 体幹評価 プランク、サイドプランク、ブリッジで慣性センサーを用い詳細な骨盤回旋角度の評価

1−3はフィールドテストとよく言われよく高校年代でもとっています。
そこで4つ目の、センサーを用いた骨盤の傾きの計測するのがフィジオとして一歩進んだ評価と言えると思います。
このセンサーは元々車椅子バスケ(脊髄損傷の選手)での体幹評価に使われており、オーストラリアのGrifith大学で研究が進められていました。
そこで教授のDr Jigami先生に協力してもらって、データを取らせてもらいました。
ここからは難しい話ですが将来的にもっともっとデータをとって体幹データが怪我や機能との関連を調べたいです。

例えば、

  • 例1)横のアジリティが速い選手はサイドプランクの安定性が高い

  • 例2)腰痛既往がある選手は体幹プランクの安定性低下 など

そして、最終的には選手に、全体のプログラムの他にフィジオによってここが弱いからこれを追加しましょうと個別のトレーニングプログラムを提供できれば選手のためになるし、フィジオに取っても詳細な評価をできるというので私たちの存在意義にもプラスになると思います。こういう細かい作業は日本人には向いていると思います。

もう一点は、
日本人とオーストラリア人の違い🇦🇺について考えていきたいと思います。

日本人とオーストラリア人の違い

自分が考えていることだけだと、主観的すぎて、’井の中の蛙大海を知らず’ になってしまうので、実際にオーストラリア人の選手やスタッフにインタビーューしてみました。

日本人とオーストラリア人の違いについて、
結論から言うと両方ともいい面、悪い面があると。(私と面と向かって聞いているので気を遣ってくれていると思いますが、、、)

「日本人のメリット」
日本人は時間に正確でまめに評価結果を説明したり、徒手でもいろいろ評価や治療が丁寧だって言ってくれています。

「日本人のデメリット」
ただ、英語の問題もあるのかもしれないが、はっきりこの怪我は今週はやめて来週からと言うような、はっきりと自信を持っていうのがあまり上手くないとのことでした。

ある選手には、徐々にここまでトレーニングでやって、来週からここまでやれるよ、と言うような言い方、一見いいようにみえるますが、英語の問題やらで伝わり方が、自分はできるのにフィジオがダメといったから試合は難しいとうようなミスコミニュケーションが起こるようです。

ですので、私の下手な訛ったアクセントの英語やキャラクターを理解してくれている患者さんや選手にはいいとのことですが、初診やまだ慣れていないときこそ注意が必要だと感じました。

「オーストラリア人のメリット」
オーストラリア人はやはり国民性のバックグランドをわかっているのでそういう、どこまでやろうという説明が上手で、わかりやすいということでした。

オーストラリア人のフィジオは若くても結構どっしりしていて、自信を持っている印象で、

ここからは自分の主観ですが、

オーストラリア人は5ある力を10に見せる能力、プレゼン力が高く、日本人は逆で10ある力を5にみられてしまう自信のなさのようなものがあるように感じます。

もちろん英語の問題もありますし、表現の語彙もネイティブスピーカーとは全く違うのでその辺も関係してくるとは思います。

ただこの若い療法士でも自信を持てるのは、まず、フィジオになるには学力的に、全体の上位3-5%くらいしかフィジオの大学に行けないこと、

また実習では日本のように学びにいくというよりは1人のセラピストとして働きにいく、責任も持たせてもらい、その中でやるので卒業した時の自立感が違うのではと、


ということで、Little Physioのチャレンジもあと1週間ちょっと、自分に向き合い、やりたいこと、夢に向かってバイザーの方々や有名な先生からもアドバイスや助けをいただきながらやっていきたいと思います。


Little Physio2022 6月11日(土)京都リサーチパークが楽しみです。

生まれは母の実家兵庫県豊岡市(以前の日高町)ですが、、
小学生まで住んだ京都、
祖父母のお墓がある京都、
実家は今は千葉ですが、第二の故郷京都

本当に楽しみにしています。

葛山元基の挑戦はまだまだ続きます。
一緒にやってくれる方や応援してくれる方が増えてもらえたら嬉しいです。

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Little Physio 2022 プレゼン本大会
日時:2022年6月11日(土)10:00~13:30
会場:京都リサーチパーク
*オンライン観覧も可能!
概要・申込み:公式HPより⇨https://little-physio.jp
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