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それは外宇宙からやって来た/蜘蛛を嫌う理由

 アリゾナの砂漠に落下した隕石は、地球外生命体の乗る宇宙船だった。地球外生命体の主観ショット(単眼のレンズ)を通して、宇宙人が荒野の人々を襲っていく様子が描かれる。ボディスナッチャーされた人間たちはある目的のために着々と準備を行っていく。
 ありふれたSF映画の筋書きのように思えるが、レイ・ブラッドベリ原案のため、ファーストコンタクトものとしては宇宙人の目的にリアリティがあり、地球人と宇宙人との関係性が叙情的に描かれている。
 人は見た目が違うものや理解できないものを目の前にした時、排除したり遠ざけようとする。人類が成長しない限り、知的な生命体と理性的に交流することはいつまでもできないだろう。

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