失敗が上達のきっかけに!諦めずにチャレンジしてマルチデザイナーとして活躍中!
こんにちは。
今回は、3DCG&マルチデザイナーとして活躍中のイトーナミさんに
「ゲームクリエイター」のお仕事についてオンラインでお話をお聞きしました。
今回、参加した子ども達
イトーナミさんからお話を聞いたメンバーは、
年長さんから小学4年生までの7人の子ども達!
ゲームクリエイターってどんな仕事?
まずは、「ゲームクリエイター」ってどんな仕事だと思う?と
子ども達と雑談 (^◇^)♪
いろいろな意見が出て、話が盛り上がってきた頃、
一人の子が「スイッチ持ってるよ!」とゲーム機を画面いっぱいに見せてくれました。
すると、みんなも持っているゲームを口々に教えてくれました✨
「私も、スイッチ持ってる!!」
「ソニーのゲームあるよ!」
「任天堂の持ってる!」
「カードゲームもあるよ!」
「たまごっち持ってる~♪」
「釣りスピリッツおもしろいよ!」
「ゲームボーイもあるよ」
「「ゲームボーイ!?」」
一緒に参加してくださっていた大人たちがビックリ!!
と、
場が温まってきたところでナミさんのご登場~♪
イトーナミさんってどんな人?
1993年愛知県岡崎市生まれ
「お客様が本当に求めているもの」に応えるWEBデザイナー
専門学校卒業後、愛知県の老舗ゲーム会社で3DCGデザイナーとして6年ほど勤務
スマホのアプリゲームやNintendoSwitch、PS4などのソフト開発を6タイトルほどを経験。
ゲームのキャラクター・自然物・人工物等、幅広く製作
3DCGデザイン以外にも、パッケージやUI/UX、ロゴ、動画編集、WEBサイト制作、マーケティングなどデザインに関わるたくさんのお仕事をされています。
この仕事を始めたきっかけを教えてください。
ナミさん:小学生の頃からゲームが大好きで、パズルゲームだったりポケモンとかマリオパーティなどのゲームが大好きでした。
ゲームは一日一時間と決まっていてなかなかできなかったけど、みんなで遊ぶのが楽しかったのと、どうやって作るんだろうと調べたことがきっかけ。
どんなゲーム作ってますか?見せていただくことはできますか?
ナミさん:パズルゲームやAlba(アルバ)という、12月中旬に発売するゲームを作っています。
(貴重なデータを見せてくださいました)
例えば和風の女の子を作ってくださいと言われたら、「じゃあどんなイメージの女の子を作ろうかな?」と考えて、1〜10番くらいの女の子の案を出します。
その絵を元に3D化して、ゲーム上で立体的に動くように作ったり、他にも背景や怖そうなお城を作ったりしています。
キャラクターを作るときは、何を使って作っていますか?
ナミさん:キーボードでぽちぽち打ったり、タブレットというものをパソコンに繋いでペンで書くと、パソコン上で絵が描けます。
子ども達:すごーい (いろいろな作品を見せてもらい思わず声を上げて感動している子ども達)
絵が上手くないと描けないですか?
ナミさん:そんなことはないです。楽しんで書くことが大事なので、いっぱい練習してうまくなることが大事です。
ゲームを作るお仕事をしていて、いちばん嬉しかったことは何ですか?
ナミさん:お客さんからの声です。実際にプレイした子がすごく面白かったと言ってくれることが嬉しい。パズルゲームが解けなくてもすごく面白かったと言ってもらえたり、自分のデザインしたゲームがお店に並んだときが嬉しいです。
大変なことはどんなことですか?
ナミさん:キャラクターのデザインが思い浮かばなくて何度も何度も書き直したり、いろんな年齢の人にゲームをしてもらえるかなって考えるのが大変です。
失敗することもありますか?
ナミさん:失敗はたくさんしますね。最終的に良いキャラクターになるけれど、何度も何度もディレクターさん(全体をまとめている人)との意見の食い違いがあったり、自分が良いと思ったデザインでもダメだったり、全部1人でやっちゃうと実際に出すとうまくいかなかったとか。
失敗から学んだとか、失敗したからこを頑張れたことはありますか?
ナミさん:常に自分が作ったものが面白いのかなって常に疑うことと、色んな人に意見をもらうことが大事だと思いました。
自分よがりにならないことが学びです。
失敗することは怖いけど、失敗することが上達するきっかけになります。
どうしたらゲームクリエイターになれますか?
ナミさん:今持っているゲームが「どうして面白いのかな?」って考えるのがすごく大事。
一歩踏み込んで「なんでこんなキャラクターデザインになったんだろう」とか、いろんなことに興味を持つと、ゲームに携われると思います。
例えば今着ている服は?何色かな?文字あるかな?縫い目はどうなってるんだろう?とか考えたり、チョキはどんな形をしているかな?横から見るとこんな形なんだ、っていろんな角度からの形を見たり、鳥ってなんで飛ぶんだろう、みたいないろんなことに興味を持つと良いと思います。
あと、難しそうだなとか面倒くさそうだなって思うことでも、ちょっとだけ頑張ってみる。
ロボットプログラミングとか流行ってますが、ちょっと難しそうでも1回でもやってみるといろんな発見ができるので参加してみると良いと思います。
子ども達からの質問タイム!
まなちゃん:1日何時間働いていますか?それば全部ゲームを作る時間ですか?
ナミさん:1日8時間くらい働いています。
ゲームのデザインを作ったり、ストーリーや登場人物、どうやって動くようにするか、主人公がどんな動きをするのかなどの企画書を作ったりする時間が3〜4時間かかります。
あとは実際にキャラクターを作るのに4時間くらい使っています。
まなちゃん:1台のゲームを作るのに何時間かかりますか?
ナミさん:どんなゲームを作るかから実際にゲームができるまで、パッケージゲームで1〜2年くらいかけて作っています。
スマホゲームだと早いと3ヶ月くらいです。でも長いと1年くらいかかりますね。
~ゲームができるまでの流れをスライドを使ってナミさんが紹介してくださいました~
こんなゲームを作ろうとディレクターさんが考えて、デザイナーさんがデザインを作り、プログラマーさんが動きを作ります。
その後にデバックという、ゲームに変な動きがないか確認します。世の中に出る前に修正をしたらお店に並びます。
かなちゃん:ゲームって何個作っていますか?
ナミさん:今はゲームを2つ作っています。
1年間の長い期間で2つ同時に作っているイメージですね。
りあむくん:ナミさんってクラフト系のゲームも作りますか?
ナミさん:今は作っていないよ。
まなちゃん:今まで作った中で一番の自信作はなんですか?
ナミさん:10年前のゲームですが「歪みの国のアリス」をスマートフォンゲームとして新しく作り直したのが、私の中で一番かわいく作れたと思います。
りあむくん:ポケモンゲームは作りますか?
ナミさん:ポケモンは他の会社さんが作っているので、作っていないです。いつか作ってみたいと思っています。
ポケモンは純粋に楽しんでいます。
りあむくん:ナミさんが得意なゲームってありますか?
ナミさん:パズルゲームとかちょっとハイクオリティな3DCGを使ったゲームを作るのが得意です。
実際にキャラが3Dで動くゲームを作るのが得意ですね。
りあむくん:絵ってもともと得意ですか?
ナミさん:絵はそんなに得意ではないです。
もともとゲーム業界を目指したのが大学1年生の時なので、それまでは描くのは好きだったんですが他に上手い子がたくさんいるので「私なんて描けない!」と思うくらい不得意でしたが、それからずっと練習してきました。
まなちゃん:ゲームクリエイターになるときにどんな勉強をしたんですか?
ナミさん:美術(図工)の授業で、デザインについての勉強をすごくしました。
色の種類だったり絵の具の使い方だったり、鉛筆の絵をかく練習をたくさんしました。
またパソコンで描く練習もしました。
まなちゃん:大学に通いながら勉強したんですか?
ナミさん:最初は理工学系の大学だったんですが、やっぱりゲーム作りたいと思って、大学1年生の12月に退学して、ゲームの専門学校に入り直しました。
いつでもやりたいことを目標を持ってやっていくのが大事かと思います。
りあむくん:今あるゲームと自分が作ったキャラとコラボさせたことありますか?
ナミさん:スマホゲームなら1回あります。
りあむくん:どうやったらコラボできるんですか?
ナミさん:自分のオリジナルのキャラクターとかを常に何か書いていたら、「この人のキャラ面白そうだな」ってゲーム会社さんから声がかかってくるので、自分が思っているキャラや背景を描いて発信するのが大事ですね。
かなちゃん:自分が作ったゲームで遊んでいますか?
ナミさん:遊んでいますー。自分がいっぱい遊ばないと楽しさがわからないので、自分が作ったゲームは遊びます。
まなちゃん:ゲームをするときに流れている音楽ってどうやって作っているんですか?
ナミさん:専用の音楽を作る人がいるので、「こんなゲームを作るので、楽しそうな音楽とか悲しそうな音楽を作ってください」とその人に依頼します。
作ってもらった音楽を聴いて、ちょっと違うから変えてくださいと言ったりして作っています。
まなちゃん:1回作ったゲームを音楽を作る人に見せるんですか?
ナミさん:作っている途中の、色がない状態のゲームを渡して「こんな感じのゲームを作っているので、このイメージに合う音楽をつくってください」といってお願いすることが多いです。
まなちゃん:何分くらいの曲ですか?
ナミさん:だいたい10秒〜3分・4分くらいの曲を作ってもらいます。
そあらちゃん:ゲームは一日何時間かかりますか?
ナミさん:だいたい8時間くらいで、その後に自分が楽しみたいのとゲームの研究のために4時間くらいゲームをしています。
(1日の半分はゲームに関わっているんですね)
まなちゃん:コロナで自宅勤務になったんですか?
ナミさん:コロナだからじゃなくて、結婚してからもともといたゲーム会社さんと家が離れたので、リモートでゲーム会社さんと一緒に仕事をしています。
今は会社に属してなくて、依頼を受けて個人で受けています。
子ども達からどんどん質問が出てきて沢山のお話を聞くことができました。
最後に子ども達からの感想です♪
はるくん:楽しかったです。
りあむくん:いろんな質問に答えてくれてありがとうございました。
あきらくん:面白かったです!
まなちゃん:ゲームはたまごっちしかしてなかったけど、お話を聞けてよかったです
かなちゃん:ゲームの音楽とかどうやって作るのかがわからなかったけど、教えてもらえて分かりました
そあらちゃん:質問に答えてもらえてよかった
ららちゃん:(・・・)恥ずかしがりやさんのため、コメントはありませんでしたがニッコリ笑顔でペコリとお辞儀をしてくれました。
まとめ
今回は、3DCG&マルチデザイナーとして活躍中のイトーナミさんのお仕事の一つである「ゲームクリエイター」のお仕事についてお話をお聞きしました。
子ども達の大好きなゲームのキャラクターがどのように作られているのか、ゲームクリエイターになるにはどうしたら良いのか等、子ども達は興味津々で聞いていました。
大学に進学したけど専門学校に入りなおしたというお話だったり、自分の作品をSNSで発信していたらお仕事に繋がったというお話だったり、物事をいろいろな視点から見てみようというお話だったり、
一緒に聞いていた大人もハッとする内容が盛りだくさんで大人も子どもも学びの多い時間となりました。
イトーナミさん、今回はありがとうございました!
<備考>
※今回からインタビューの流れを変更しました※
前回までは、事前に子ども達がインタビューの質問を考え、当日は子ども主体でインタビューを進めていました。
しかし、運営メンバーで話し合い、もっと気軽に参加してもらい、お話を聞いた後に気になることを聞ける場にしよう!と進め方を変更しました。
今後も子ども達にとって良い場・機会になるよう試行錯誤しながら進めていきます(*^^*)
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