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ヴィヨンの妻


人非人でもいいじゃないの。
私たちは、生きていさえすればいいのよ。

『ヴィヨンの妻』太宰治 

昨晩、深夜まで仕事をしていて
今日も朝は早い。寝たい。

今日中に完成させなければいけない仕事。
パソコンの動きが遅い。
こんなパソコンで仕事をしたくない。

早く返して欲しい返信。
待てど暮らせどメールが返ってこない。

焦燥感のせいか、本当に小さなことでも
「どうしよう」と不安になることがある。

でも、この言葉「生きてさえすればいい」は
私の最も根強い価値観の一つ。

どんなにクヨクヨしても、辛いことがあっても
目が腫れるように泣いたとしても
「時間」だけは平等にすぎていくもので
どれだけ焦っても、時間の進み具合は一緒。

失敗しても、怒られるようなことがあっても
「死なないからいいや。」
くらいラクな気持ちになることができる。

「人非人」だったとしても
「生きてさえいればいい」と言う言葉は
今日も疲れた心を支えてくれる。

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