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カタチのない「愛」とは『思案の敗北』


何を書こうか。
こんな言葉は、どうだ。
「愛は、この世に存在する。きっと、在る。見つからぬのは、愛の表現である。その作法である。」

『思案の敗北』太宰治

「恋」と書くと、恋仲の相手を想う気持ちなどが
描かれていることが多い。

「愛」というのは「色恋」のことだけではないし
太宰の作品に多く描かれる「人間」というものを
表現するために必要な言葉が「愛」だと思う。

けれど、わたしには「愛」が何かという答えは
今の時点でうまく言葉にできない。

言葉にすることができない=表現ができない。

きっと、「人間」についての答えがいまだに
見つけることができないのと同じ理由だと思う。

それでも、「愛は存在する。」とは思っている。

簡単には見つからない答えだからこそ
毎日の暮らしの中で、たくさんのヒントを得たい。


駅前にある、個人売りの青果。
お店で見つけた野菜・果物・甘味。

これまでは目に留まることがあっても
買ってみようと思うことは少なかった。

社会人になってから、仕事の関係で
「地場の食材」に興味を持つようになった。

・どんな想いをもって育てているのか
・どんな人がこの食材を作っているのか

ここに並ぶまでにかけた、手間ひまを考えると
どんなふうに食べたようかという気持ちも
心なしかいつもより真剣に考えている。

作った人の想いとか、育てている過程とか
そのストーリーに「愛情」を感じた。

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