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空の蒼く晴れた日ならば、
ねこはどこからかやって来て、
庭の山茶花のしたで居眠りしている。

『葉』太宰治

「山茶花」は冬に花をつける。
晩秋〜初冬の花で日当たりがいい場所を好む。
その「山茶花」の下はとにかく温かいのだろう。
きっとこの猫は野良猫なんだろうと思う。

この続きとして「誰にもなつかない」という
猫の様子が描かれていて、「鰯を焼いていたら」
また、この猫がふと現れて静かに「私」に近寄る。

そして、その魚を食べる姿をみて可愛いと思う「私」は猫を撫でようとして噛みつかれる。

何気ない庭を眺め、魚を焼く「私」の日常と
気のみ気のままに生きる猫の姿
そして、庭に咲く「山茶花」という情報だけでも
どんな季節のどんな日だったのかがわかる。

書かれるものから感じられるその場面。
そこに花があるとより、情景が浮かびやすい。

綺麗な表現で、場面とか思いとかを伝えてみたい。

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