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女生徒③


一生、自分と同じくらい弱いやさしい温かい人たちの中でだけ生活して行ける身分の人は、うらやましい。苦労なんて、苦労せずに一生すませるんだったら、わざわざ求めて苦労する必要なんて無いんだ。そのほうが、いいんだ。

『女生徒』太宰治

色んなことに疲れてしまった時には
もういいかな。頑張ったし。何もしたくない。
と、全てを投げ出したくなることがある。

本当にやりたいことのためにする努力なら
誰だって厭わずにできるはずだけれど
「苦労」せずにいられるならしなくてもいいんだ。
頑張ることだけが正しいわけじゃない。

「弱いやさしい温かい人たち」というのは
社会的活動をして頑張る必要がある人間との
関わりなんて持たない人なんだと思う。

子供の頃、大人は自由だと思った。
何も縛り付けるものがない本当の自由があると
本気で信じていたあの頃に戻りたい。

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