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「小説を、くだらないとは思わぬ。
おれには、ただ少しまだるっこいだけである。
たった一行の真実を言いたいばかりに
百頁の雰囲気をこしらえている」
私は言い憎そうに、考え考えしながら答えた。

「ほんとうに、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば」

『葉』太宰治

長い言葉をつらつらと述べるよりも
たった一言の、言葉に救われることの方が多い。

伝えたいことは山ほどあるけれど
人が覚えていられることなんてそんなに多くない。

言いたいことをつらつらということよりも
これだけは忘れないで。という言葉を
短く心を込めることの方が大切だと思う。

でも、結局何をするにしても伝わらなかったら
なんの意味もないということは忘れない。

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